中島京子 『小さいおうち』
戦前、中流家庭で女中奉公としていたタキ。
当時を回想しながら手記を綴る、お話。
赤い屋根の小さいおうちには、美しい奥様とかわいいぼっちゃんがいる。
タキは奥様のことをとても慕いながら、仕えている。
手記には、楽しかったことなどの日々や、
戦争が始まってからも、割と明るく描かれています。
タキの目からみた戦前の様子が、新鮮に感じられました。
甥の息子の健史が盗み読みして途中でちゃちゃ入れたりしています。
それが、ちょっと、なんとなーく?不思議だったのですが、
それは、ラストに繋がっていきます。
初めての中島京子さんでした。
不思議な余韻で読み終えることが出来たのが、良かったです。
映画を観てみようと思いました。
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