宮下奈都 『遠くの声に耳を澄ませて』
12編収録されている、短編集です。
良かったのが、「アンデスの声」。
生まれ育った地元をほぼ出たこともない祖父母は、当然海外にも行ったことがない。
そんな二人は、偶然受信した南米エクアドルからのラジオを聞いて、
受信報告書を出すともらえるべリカード(受信確認証)が届き、
その国を思いを馳せるお話。
わくわくしている二人を感じて、素敵だなぁ、と思いました。
「ミルクティー」「白い足袋」も好き。
仕事や田舎に対して、前向きになっていって、良かったです。
読み進めていくと、あれ?登場人物がリンクしている?って気づき始めます。
でも、なんかはっきりせず(というか、私が理解しきれていなかったのか)、よく分からずに終わっちゃいました。
解説に明記されているのに、後で気づきましたが。
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