いやあ、ビックリした
その人のその言葉は、この年末に来て、私の今年の出来事ベスト3に入るほどの衝撃だったよ
世の中にそんなことを言う人がいるなんて、
信じられなかったのさ
「私は、無条件の愛なんて、要らないの。」
誰もが、愛に飢えて、愛を求めているこの時代に、
そんな言葉を聞くなんて、思いも寄らなかった
きっと彼女は、無条件の愛の何たるかを知らない、とんでもないモンスターなんだって思ったんだ
でもね、よくよく聞いてみると、
ちょっと、ニュアンスが違ってたんだ
「私は、人のニーズを知りたいの。条件を出して欲しい。その人が持つ願望や欲求を知って、その実現のために全力を尽くすことが、私の生き甲斐なの。
だから、無条件の愛を与えられたら、どうしていいか、分からなくなってしまう・・・」
え?
モンスターじゃなかったんだ・・
それどころか、人の役に立ちたい、奉仕の人だったんだ
そっかー、こんなこともあるんだね
相手のニーズから自分の立ち位置を決めていく、
それはまるで、マーケティングリサーチに基づいて存在意義を探求するサービス提供者の精神、
人間関係を発展的な組織として見る、社会人の視点だったんだね
かくして、無条件の愛が至上最高の価値だと思っていた私の信念は、
新年を前に、みごとに崩れ去ったのだ
わっはっは
どんな信念でも絶対なんてことはないのさ
う~ん、すこぶる愉快なり~