彼女は、会社で責任ある立場にいたので、
利潤追求は、企業人の基本姿勢であって、
お金をもっともっと得なければならないと考えていた
でも、同時に、
目の前の小さなお金を追い回すことは卑しいと感じる彼女も存在したんだ
お金に、とことん、こだわり抜いて執着すること、
自分がそれをしないから、お金が足りない・・・
彼女の中の矛盾するふたつの存在は、彼女をとても苦しめていた
彼女は幼い頃から
金銭感覚に鋭敏な子供だったから、
両親はその才覚を認めて
この厳しい社会を生きていくすべとしてそれを伸ばそうと
彼女を叱咤激励して育てたんだ
愛に敏感でもあった彼女は、
いつしか、
周囲から愛されるためにはお金を稼ぐしかないって思うようになった
お金は愛と承認のシンボルで、それを得てこそ、
やっと、自分が周囲に愛を与えるステージに行ける…
そう信じた
でもだからって、お金お金と執着することは、どうしてもできなくて、
それが、自由下の彼女の姿だったんだよね
ふたつの態度のうち、どちらが彼女のより内側からの声か
聞いていればすぐわかったけど、
それは自分で発見するものなんだ
私はただ
光からの「お金にノーを言う」ってメッセージと
彼女のハイヤーセルフさん(いかにも上品で優雅な貴婦人)からの、「お金の先にあるものを見つけて」ってメッセージを伝えて、
シータヒーリングに入った
シータ波の中で
私は、彼女がもう一度胎児に戻って愛と光と祝福に包まれて成長し直す姿を目撃したよ
宇宙の意志によって、これまでの人生に、さらなる光が補充されたんだと思う
そのあとで、
賢い彼女はすぐに気づいた
拮抗する2つのベクトルのうち、どちらかひとつをあきらめればいいんだってね
体が自然に反応するほうを選ぶのに躊躇はなかったよ
必要なことは
体が知ってるから
体の心地よさを追求するだけでいい
それを確認した時点で、
もう彼女は、
愛に生き始めたんだ
それからね
私はこうも思った
将来、彼女は天賦の才覚を生かして
大きなお金を動かしていくことになる
でもそのとき、
彼女は、お金を追い回すのでなくて、
彼女自らの持つ壮大な使命を果たすために、お金のほうが彼女に寄ってくるんだ
私には、彼女が、
喜びの表情で
冷静な意志を持って
世界を翔ける姿が見えたんだ