アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

新着ドーナツ~日置ひと美「Chopin Eyes」

2024年01月11日 | 音楽三昧



日置さんは愛知県の出身。3歳から始め県立芸大を卒業後、河村尚子氏に師事。
2015年ドイツ国立エッセン・フォルクヴァング芸術大学を修了した気鋭のピアニスト。

これは、同氏のデビューアルバムという。
留学中に触れた「かつてショパンの瞳がうつした情景」を思い浮かべながら弾いたという繊細な音色が美しい。

歌心あふれるショパンだが、細部には曖昧さが残っているようにも思えた。今後の活躍に期待したい。

収録曲

 バラード 第1番 ト短調 作品23
 バラード 第2番 ヘ長調 作品38
 バラード 第3番 変イ長調 作品47
 バラード 第4番 ヘ短調 作品52
 マズルカ 作品59 第1番 イ短調
 マズルカ 作品59 第2番 変イ長調
 マズルカ 作品59 第3番 嬰ヘ短調
 夜想曲 第8番 変ニ長調 作品27-2
 夜想曲 第18番 ホ長調 作品62-2
 舟歌 嬰へ長調 作品60

演奏

 日置ひと美(ピアノ)

録音 2021年7月 浜松市天竜壬生ホール

 

 

 

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冲方丁著「骨灰」

2024年01月10日 | 読書三昧

 

2023年上半期169回直木賞候補作。
「野生時代」2021年9月~22年7月号連載、角川書店刊、395頁。

東京のど真中に、人骨の眠る何とも不思議な空間がある。
渋谷の再開発に伴う巨大な建造物が、それを土台として成り立っているという恐怖。

現代社会を蝕む要因を探り出そうとした意欲作だが、従来の著作、「天地明察」や「光圀伝」などからは想像できないホラーの世界に唖然としながら読んだ。

選者評:桐野夏生氏
「サラリーマンの主人公が業務で、渋谷駅前の地下深く入ってゆく冒頭のシーンはとてもよい。骨灰という発想は怖いが、マンションにまで積もると、主人公の悪夢の中にいるような気になる。果たして現実なのか妄想なのか、不明瞭なまま終わっている。」

 

 

 

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華麗な攻め~青森山田

2024年01月09日 | ギャラリー


全国高校サッカー選手権は8日、5万5千人の観衆で膨れ上がった国立競技場で決勝が行われ、青森山田が滋賀の近江に3-1で勝ち、2大会ぶり4度目の優勝を果たした。

青森山田は、前半33分に福島が先制。
後半の立ち上がりに追い付かれ、流れは近江に移ったかに見えたが疲れが出た60分過ぎに、青森山田は怒涛の攻めでゴールを決め、70分にもCKからのカウンターでオウンゴールを誘い加点した。

この後半の相手ゴール前の華麗な攻めは、雪上の走り込みで鍛えた身体と伝統校の蓄積あってのものと思った。写真は、サンケイ新聞から拝借しました。

 

 

 

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余韻

2024年01月07日 | 音楽三昧

いつものことながら、コンサートの後の2~3日は、その余韻とともに暮らすことになる。

昨日も例外ではなく、終日、ラルマニノフのピアノ協奏曲を聴いて過ごした。

ピアノは、ロシアと地続きのジョージア出身のカティア・ブニアティシヴィリ。共演は、パーヴォ・ヤルヴィが指揮するチェコフィルである。

やはり、民族の血は争えず、その嘆きや悲しみを知る人にしか弾けないラフマニノフを聴いたような気がした。

尚、演奏の寸評は、こちらにあります。

 

 

 

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Kitaraのお正月~プラハ交響楽団演奏会

2024年01月06日 | 音楽三昧

 

昨夜、札幌Kitaraで開催された掲題の演奏会を聴いた。

新春の名門オーケストラによる名曲コンサートということで、会場(大ホール)は満員の盛況であった。

小生らの目当ては、ラフマニノフ。
牛田君の演奏、ルックスともに最高で、その華麗な旋律に心地よく酔うことができた。

「新世界より」は、久しぶりに聴くフルオーケストラのボリュームに圧倒され、曲の情緒を楽しむという訳にはいかなかった。


プログラム

 ドヴォルジャーク 伝説 作品59より第3曲
 ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
 ドヴォルジャーク 交響曲 第9番 ホ短調 作品95「新世界より」

演奏

 プラハ交響楽団
 トマーシュ・ブラウネル(指揮)
 牛田 智大(ピアノ)

 

 

 

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時事川柳傑作選

2024年01月05日 | ドラミング

今朝の新聞(朝日)に掲載された時事川柳。

世相を反映した傑作が並んだのでご紹介しよう。

 

 

1-2句:能登半島地震を受けて・・・。

3句:関心ない~70%、チケット購入~0.9%。

4句:映像にハラハラしながら・・・なかなか出ない脱出者情報。

5句:地震や事故に助けられ~疑惑容疑者。

6句:竜の力も借りたい。

7句:いつもの風景。

 

 

 

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新着ドーナツ~アラウ「遺産~モーツアルト②」

2024年01月04日 | 音楽三昧

 

年末年始のゆっくりした時間を、アラウが演奏するモーツアルトのソナタ集と共に過ごした。

アラウ(1903-1991年)は、南米チリの出身で、米国を中心に活躍した20世紀を代表するピアニスト。

このアルバムは、同氏の晩年の録音を集めた追憶盤。
モーツアルトのソナタ集を中心に、7枚のCDに収めたボックスセットの後半部、3時間を越えるアルバムである。

どの曲も、同氏の実直な性格をよく表した納得の演奏で、共感しつつ聴いた。

収録曲

 ピアノソナタ第10番 ハ長調 K.330
 ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331
 アダージョ ロ短調 K.540
 ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K.332
 ピアノソナタ第13番 変ロ長調 K.333
 ピアノソナタ第16番 ハ長調 K.545
 ピアノソナタ第17番 変ロ長調 K.570
 ピアノソナタ第15番 ヘ長調 K.533
 ピアノソナタ第18番 ニ長調 K.576
 幻想曲 ハ短調 K.475
 幻想曲 ニ短調 K.397
 ロンド イ短調 K.511

演奏

 クラウディオ・アラウ

録音 同氏晩年の1980年頃

 

 

 

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テレビ劇場

2024年01月03日 | ギャラリー

1日午後から昨夜にかけて、能登半島地震や羽田での航空機事故の惨状を(TV画面を通して)目にしパニックに陥っていたが、午後10時過ぎには、すべてのチャンネルが通常の番組に戻り、(まるで何事もなかったように)ホームドラマやバラエティを流していたのには驚いた。

いや、むしろ、これがいつもの正月の風景なのだと思ったが、あの惨状を見た後では何かウソをつかれているような気分に陥った。

つまり、それまで、地震の惨状に心を痛め羽田の事故に驚いていた自分は何だったのかと思った。

他方、YOUTUBEなどでは、諸外国のテレビが同様の惨状を流していて、いかにも現代社会の狭さを実感させられた。

いずれにせよ、テレビの中はどうであれ、地震や飛行機事故の惨状は現実であり、その復旧のための懸命の努力なしには、「いつも風景や暮らし」を取り戻すことはできないのだと思った。

 

 

 

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能登半島地震

2024年01月02日 | ドラミング

昨夕、石川県能登地方を震源とする大地震が発生し、各地に甚大な被害が発生している由。

多くの建物が倒壊し、また火災も発生、ライフラインの途絶等で困難な状況に直面されている方も多いと思われます。こころからお見舞い申し上げます。

くれぐれも安全に注意され、避難や復旧活動にあたっていただけるようお願いいたします。

 

 

 

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Happy New Year!

2024年01月01日 | アーバンライフ

 

新年明けましておめでとうございます。
今年があなたにとって、良い年となりますようお祈りいたします。

今年の干支は、辰(竜)だそうです。

そう言えば、小生は今年、7回目の年男です。
つまり満84歳ということで、時として不調の時もありますが、年齢相応に暮らしていきたいと願っております。

上図は何年か前、上海の豫園(よえん)で見た竜です。
塀の上で頑張っていました。

良く見ると、この竜君、足の爪が3本しかありません。
昔、中国では、竜は皇帝のシンボルだったとかで、皇帝のそれが5本であるのに対し、3本爪のものしか許可にならなかったそうです。

 

 

 

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