アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

大作~飯嶋和一著「星夜航行」

2018年08月25日 | 読書三昧

あの島原の乱を描いた「出星前夜」から10年。
飯嶋さんの最新作は秀吉の朝鮮出兵を詳述した「星夜航行」である。

脱稿に9年を要し、2009年10月から4年7ヶ月にわたり小説新潮に連載された上下巻1,103頁の大作。

本書を通読すると、開戦の動機のあいまいさ、計画性のなさに加え兵站を軽んじる点など、先の太平洋戦争と瓜二つであることに驚く。

加えて、無謀な戦争が人々にもたらす惨禍と苦しみ、隣国関係の破壊と経済的損失等、現代のアジアと日本の関係を暗示する内容となっている。

ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)


コメント    この記事についてブログを書く
« ネット利用に不安 | トップ | 2連チャン »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。