それは、
昨夜の事。
帰り支度を始めていた時、
Yシャツを買い忘れていた事に気が付いた。
イトヨに寄って帰ろうか。
ついでに、
なんか、食うものでも。
その日の帰りの足は、
たまたま車検に出していたインプ。
普段使っていないクルマだ。
エコバックが必要だ。
常備しているR2には乗って帰らないので、
工場内に仕舞われてしまった。
仕方が無い。
環境の為だ。
取ってくるか。
重い扉を開けると、
そこは漆黒の闇。
ポケットから取り出したLEDライトを頼りに、
クルマを探す。
何か、
音にならない音を聞いた気がした。
エコバックを手にし、
足早に扉に向かった。
その時、
天井の水銀灯が、ひとつ点いた。
・・・・・・・・!
立ち尽くしていると、
ひとつ、
またひとつと、点き始めた。
急いで、
店内に戻る。
平静を保ち、
おい、
今、誰か工場内に入ったのか、と聞く。
しかし、もう皆帰ったとの返事だ。
・・・・・・・・!
いやな、
今、出ようとしたらな、
灯り、点いたんだよ・・・・・
「ああ、須藤さん入っていったの見えだはんで、電気付けだのさ。
消して直ぐ点ければ、点ぐのに時間掛かるはんで、今点いだんだべな。」
ま、まあ、
邪悪な空気も感じなかったから、
超常現象ぢゃないと思ってたけど、
ハハハ・・・・・・・
あ~びっくりした。