青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

大阪駅前・謎の大テント群!

2023-06-12 | 昭和・懐かしい大阪の風景

まだまだマシな方とは言え、ジメジメと高温多湿の梅雨です。昔はこんなにアスファルトの道路やコンクリートの建物ばかりではなかったし、緑も池もあちこちにありましたので、こんな気温ではありませんでした。昔と言っても僕の子供時代、昭和30~40年代のこと。いやいや、昭和50年代でももっと過ごしやすかった。でも、今や完全に日本は亜熱帯に属し、夏はエジプトよりも過ごし難い国に変わってしまいました。

僕が子供の頃はうちわや扇風機全盛時代。エアコンというよりクーラーがどんどん幅を利かせて行くのは大学生の頃でした。夏であろうが、冬であろうが、暑かろうが寒かろうが、欲しいものがあれば外に出かける時代でした。

前置きが長くなりましたが、ここは昭和44年(1969年)の国鉄大阪駅前です。大阪中央郵便局と大阪駅を結ぶ歩道橋からの撮影。真向かいには阪急百貨店、左手には三代目大阪駅が見えますが、その手前にズラリと並ぶテントは何でしょう?現在のサウスゲートビルディング(僕にとってはアクティ大阪)のある場所がテントだらけです。

これはお盆と年末年始に大阪駅前に設置された「仮設テント待合所」です。帰省のための切符を取るには並ばないといけない。多くの人々が大阪駅に詰めかけたので、こういう待合所を設けました。握ったスマホから、ハイ、予約も決済も完了とはならなかった時代です。

昔の人は体力もあったし、我慢強かった。でもそれだけではなく、今のように暑くはありませんでした。

ちなみにこの仮設テント待合所は、昭和36年(1961年)から昭和46年まで(1971年)まで10年間のも長きに渡って、大阪駅前の風物詩だったのです。思い出された方、今では信じられませんよね。

 



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