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三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

カトリックあきる野教会

2010年11月26日 | 東京のカトリック教会
カトリックあきる野教会(教会堂名:諸聖人)
創立:1996年 ◇ 住所:東京都あきる野市伊奈1

JR五日市線の武蔵増戸駅を出て、線路沿いに西へ歩く。眼前に奥多摩の険しい山々が迫ってくる。南を流れる秋川の谷間は大悲願寺などの名刹があり、古くから文化が栄えたところ。五日市に於けるカトリックの歴史も古い。明治前期には、パリ外国宣教会のテストヴィド神父らが訪れている。今は無きカトリック秋川荘には、1996年に閉鎖された五日市教会もあった。さて、線路沿いを歩くこと10数分、右側に棚田のようなカトリック五日市霊園が見えてきた。

カトリック五日市霊園の入口で、あきる野教会の三角屋根が現れた。ここは宿泊施設もあり、教会学校などの研修に利用されている。草創期のあきる野教会は、一軒の廃屋に司祭と信徒が集い、ミサは霊園内の施設などで行なわれていたという。その廃屋の跡地に、現在の山荘を思わせる新聖堂が建っている。この日は他に訪れる人もなく、心静かに祈りを捧げた。なお、隣接するカトリック五日市霊園内にも、集会所を兼ねた小さな聖堂がある。

少し足を延ばして、内山安兵衛の墓を訪ねることにした。五日市出身の安兵衛(1865-1936年)は、明治前期の豪農民権家でカトリック信徒。旧関口天主公教会(現在の東京カテドラル)聖堂の一つは、安兵衛の有する山林の材木で献堂されたという。残念ながら、十字架が立つ墓標は発見できなかったが、安兵衛が洗礼を授かったという秋川に沿って歩き、渓谷の紅葉を楽しんだ。自然における神の栄光。 <後日、内山安兵衛の墓を訪ねた記事はこちら


現聖堂献堂:2000年


聖堂外観
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