三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

新年初の週日ミサ

2011年01月07日 | ミサ聖祭
“松の内”の聖イグナチオ教会主聖堂(千代田区)

1月6日、年が明けて最初の週日ミサに与った。聖イグナチオ教会は平日の午後でも、およそ150名ほどの信徒が主聖堂に集まっている。正午のミサが始まる前に、会衆全員で「お告げの祈り」を唱えた。当初、私はこの祈祷文に含まれる「天使祝詞(Ave Maria)」が、十数年前に口語化されたことを知らなかった。文語体の「めでたし、聖寵充ち満てるマリア」が頭から離れず、新訳を暗唱するのに苦労したものだ。 現在、この「Ave Maria」の改訳試案が公表されている。

ミサ開祭。教会暦の祭日などを除いて、平日のミサは「歌」がない。オルガンの伴奏もなく、賛歌などを口で唱えるだけだ。主日の華やかさには欠けるが、心を合わせて唱和する喜びも捨てがたい。本日の福音書朗読は、イエスが故郷のナザレで「イザヤ書」を読む場面だ(ルカ4・14-22a)。私も「貧しい人に福音を告げ知らせる」救い主の到来を待ち望んでいる。菅直人首相は年頭記者会見で「生活に苦しむ人々を大増税で更に追いつめたい」と表明したばかりだから。

私が聖イグナチオ教会に通う理由の一つに、この界隈がカトリックの街ということが挙げられる。JR中央線の四ッ谷駅を出ると、ゴミゴミした街並みを経由せずに、教会へ直行できるメリットも大きい。十数年前までは、旧聖堂の鐘楼が高く聳え、道路の向こう側には旧六番町修道院(幼きイエス会)の落ち着いた佇まいがあった。現在、これらの風景は失われてしまったが、何度でも訪れたくなる魅力は変わらない。ミサの後は、ドン・ボスコ社などの店頭を覗くのも楽しい。


聖イグナチオ教会主聖堂のクリプタ階段室
(旧聖堂から移設したステンドグラスが美しい)
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