三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

年間第15主日のミサ

2012年07月16日 | ミサ聖祭
晴天下のカトリック入間宮寺教会
(住所:埼玉県入間市宮寺2837)

7月15日(日)、入間宮寺教会で年間第15主日のミサに与った。この教会の沿革については、後に稿を改めるが、まず聖堂前に掲げられた「入間市景観50選」の説明板を転記しよう。「毎週日曜日の朝、カランカランと鐘が響きます。(中略)入間宮寺教会は、明治43年(1910)、メーラン神父によって、カトリック教会としては埼玉県で最初に作られた教会です。時代を越えた普遍的な光景は今でも続いています」。現在の畳敷きの聖堂は、1911年に献堂された。

西武池袋線の入間市駅から、入間市博物館行きの西武バスに乗り、博物館入口停留所で下車。角を曲がると、八王子の泉町教会とよく似た鐘塔付きの聖堂が現れた。午前8時30分、ミサ開祭。会衆は17人で、外国人信徒や「イエスの小さい姉妹の友愛会」のシスターの姿も見える。畳敷きの聖堂は、文字通り「膝を突き合わせての」御ミサだ(窓際の長椅子に腰かけることも可)。福音朗読は、イエスが12人の弟子たちを派遣された場面(マルコ6・7-13)。

司式のユン・ヨハネ神父は、「宣教者の使命は、神の国を告げ知らせ、人々を癒すこと。その使命を与えられた主が、私たちと共におられるということを自覚しなければなりません」と話された。この日は韓国出身のユン神父のもとで、ちょっとした「国際ミサ」の雰囲気となった。日本語の第一・第二朗読に続き、外国人信徒も同一箇所を英語で読む。さらに、拝領の歌は外国人信徒が英語で歌った。築100年の古い聖堂は、まさに国籍不問の「神の家」であった。


<畳敷きのカトリック入間宮寺教会聖堂>


<メイラン神父がパリから取り寄せた手吹きのステンドグラス>

◆この日のミサ中の主な歌:
ミサ曲は読誦。入祭:典礼聖歌110「主のいつくしみを」、拝領(Communion song):「Lord we touch you today」、閉祭:歌集ファイル「全世界に行って」。なお、聖堂内はオルガンが無いので、アカペラで歌った。

<謝辞>
「こちらの教会は初めてですか?」。入間宮寺教会信徒の皆さんは、闖入者である私に温かく声をかけてくださった。御聖堂や旧司祭館(1910年築)をご説明いただいた上、貴重な資料「入間宮寺教会100周年記念誌」もお譲りくださいました。誠にありがとうございました。また、拙ブログを通して、「100周年記念誌」の出版をご教示くださった所沢教会信徒の方にも、重ねて御礼申し上げます。

<付記>
現在、入間宮寺教会は司祭が常駐していないため、所沢教会の巡回教会となっている。主日ミサは毎土曜日の午後7時30分(第3日曜の前晩を除く)、及び第3日曜日の午前8時30分から。
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2 コメント

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読ませて頂きました。 (はぐみ。)
2012-07-18 23:50:44
とうとう、入間宮寺教会でのごミサに与られたのですね。
記念誌も入手されたようで、良かったです。

文字通り、国際的なミサだったようですね。
私も早く行ってみなくちゃ、と思いました。

余談ですが、ユン神父様のチヂミは絶品です
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ありがとうございます。 (エウティコ)
2012-07-20 20:54:32
はぐみ。さん、こんばんは。
お陰さまで、入間宮寺教会の「100周年記念誌」が入手できました。
また、先月には埼玉県内のカトリック教会巡りの途中、所沢教会を再訪して、所沢教会の「50周年記念誌」もいただきました。重ねて御礼申し上げます。

宮寺教会でのミサ後、聖堂に隣接する旧司祭館で、ユン神父様を囲んでの「お茶会」があり、私も末席に加わりました。外国人信徒の方やシスターとともに、皆さんでユン神父様の韓国みやげ「チョコパイ」などをいただきました。

秋になったら、もう一度、宮寺教会で御ミサに与りたいと思います。
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