
カトリック相模原教会(教会堂名:聖ルドビコ茨木)
創立:1973年 ◇ 住所:神奈川県相模原市中央区矢部4-13-1
創立:1973年 ◇ 住所:神奈川県相模原市中央区矢部4-13-1
JR横浜線の淵野辺駅で降りる。神奈川の教会を訪ねるのは、今回が初めてだ。何だか異国の土を踏むような感覚がする。これを機会に、関東各地の教会も巡礼しようと思う。 さて、駅の北口を出ると、プロテスタント系の青山学院大学相模原キャンパスがある。数年前に厚木から移転してきたのだ。ところが、2012年度からは文系学部を渋谷に移し、相模原は理系学部の拠点になるという。キャンパスの“二転三転”に振り回される学生たちは本当に気の毒だ。
駅の南口を出て、相模原教会を目指す。ここは、かつて町田教会の分教会だった。当初は信徒宅で「家庭集会」が行われていたが、1973年に町田教会から独立し、正式に横浜教区の教会となった。その頃から相模原市は人口が急増し、今や政令指定都市に昇格している。多摩の郊外型教会と似通った経緯と言えようか。ただ、多摩の風景と異なるのは、果てしなく平坦な土地が続き、空が広く見えることだ。ぼんやりと歩いているうちに、相模原教会に着いた。
相模原の教会堂名は、聖ルドビコ茨木。以前も触れたが、私は聖ルドビコ茨木の御絵を大切にしている。豊田教会に続き、ここを訪れたのは「ルドビコ参り」の目的もあった。聖ルドビコ茨木の導きに感謝しよう。 静かな祈りを捧げた後、私は帰途についた。 横浜線の車窓から、米軍の広い補給基地が見える。我らの菅直人首相は、在日米軍への「思いやり予算」を死守した。「子ども手当」は出し渋る現政権の非道に、聖ルドビコ茨木も小さな胸を痛めているだろう。

現聖堂献堂:1981年