三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

聖霊降臨後第23主日の聖餐式

2014年11月18日 | 聖公会の礼拝
晩秋に映える立教大学モリス館
(住所:東京都豊島区西池袋3-34-1)

安倍晋三にとって、北京でのAPECは愉快ではなかったはずだ。ホスト国の中国から冷遇され、韓国との首脳会談は叶わなかった。安倍にとって屈辱的だったのは、日米首脳会談を忌避したオバマ大統領が、中韓両国との首脳会談には応じたことだろう。一方、欧米のメディアは「アベノミクス」の破綻を酷評。四面楚歌の安倍は解散総選挙に逃げ込んだが、有権者の多数派「昭和のテレビ中毒世代」は、懲りずに自公独裁政権を延命させるに違いない。ニッポンは潰滅へまっしぐら。

11月16日(日)、立教大学チャペル(日本聖公会)で聖霊降臨後第23主日の聖餐式に参列した。次週の降臨節前(王であるキリスト)主日で教会暦の1年が終わり、アドヴェント(降臨節)を迎える。午前10時、振り香炉と十字架を先頭に、司祭団が入堂。福音朗読は、「タラントン」のたとえ(マタイ25・14-15、19-29)。金大原(キム・デウォン)司祭は「天の国は悪の循環から抜け出した人たちがいる所。三番目の僕(しもべ)は暗闇に追い出され、悪の循環を断ち切れたのでしょうか」と話された。

「世の中には小さくされた貧しい人々がいます。教会や大学にいると、外の暗闇が分からなくなる可能性が高い。本日の福音は『自分がいるべき所はどこなのか』と教えています。イエスは私たちをそんな場所に招かれているのではないでしょうか」。金チャプレンの説教は示唆に富んでいた。だが、来月の意味不明な衆院総選挙は「小さき者」を暗闇に追いつめることになろう。それでもこの国の人々はテレビにしがみつき、ただヘラヘラ笑いながら、懲りずに安倍晋三の虐政を支えるに違いない。


旧チャペル会館(左)とチャペル(右)の模型
“ St. Paul's will shine tonight...(第二応援歌) ”

<付記>
新チャペル会館の1階ロビーに旧チャペル会館(上写真)の模型が展示されている。この建物は1954年竣工の木造瓦葺で、赤煉瓦のチャペルに調和する佇まいだった。聖歌隊などの学生キリスト教団体でなければ、一般の学生がここに出入りする機会は少なかったろう。ただ、チャペル周辺は学生が休講などの情報をチェックする学部別掲示板があったので、旧チャペル会館を一つの「風景」として記憶する卒業(中退)生は多いはずだ。2012年、旧チャペル会館は新築のため取り壊された。

◆聖餐式で歌われた聖歌:
ミサ曲譜2(キリエ、大栄光の歌、サンクトゥス、アニュス・デイ)、入堂聖歌:3「起きよ わが心」、続唱聖歌:208「主の民よ 目を覚ませ」、奉献アンセム(聖歌隊奉唱):「Benedictus」(ヘス)、奉献聖歌:348「栄光の王なる主」、陪餐アンセム1(聖歌隊奉唱):203「この世にイェスのみ名を」、陪餐アンセム2(ハンドベル奏楽):509「あなたは岸辺で」、陪餐聖歌:248「くしき力 今あらわる」、派遣聖歌:389「主イェスよ われらの礎(いしずえ)となり」。(番号は「日本聖公会聖歌集」による)

◆主な参考文献など:
・「BRICKS AND IVY 立教学院百二十五年史図録」 同年史編集委員会編(立教学院・2000年)
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