三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

三位一体の主日のミサ

2011年06月21日 | ミサ聖祭
三位一体の主日を迎えたカトリック八王子教会
(住所:東京都八王子市本町16-3)

: 私たちは至聖なる三位一体から、どのような恩を受けているか?”
おん父は私たちを造り、おん子は私たちを救い、又聖霊は、私たちを聖なるものとされた。
これは、私の手元の古い教理書から転載した。未信者の私には三位一体の神秘がよく分からない。「三位一体の信仰の奥義を理解しようと試みるのは、身のほどを知らぬ無謀なことである」。クレルヴォの聖ベルナルドは、このように述べた。「しかし、それを信ずれば神の幸いを受けることとなり、それを認めれば、永遠の生命となる」。

6月19日(日)、4週間ぶりの八王子教会で「三位一体の主日」のミサに与った。午前10時ミサの前に、会衆全員でロザリオの祈りと、東日本大震災被災者のための祈りを唱えた。前日の土曜日、政府は「停止中の原発を再稼働せよ」と各自治体に要請。私は怒り心頭に発した。フクシマの放射能汚染が収束していないのに、日本は世界の趨勢に逆らって、「原発守って国滅ぶ」の愚挙に走るという。「母であるマリアさま、どうか私たちのためにお祈りください」。

ミサ開祭。主任司祭の稲川神父は、本日の朗読箇所「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された」に触れ、「永遠である神様が共にいてくださること」を強調された。震災後、私が絶望の淵に沈んだのは、「共にいてくださる神」を信じていなかったからだろう。原発族の謀略は凄まじい。この日の拝領の歌は、カトリック聖歌「三つにて一つ」。プロテスタントの讃美歌「父み子みたまの」(注)を思い出す。ともに三位一体の神をたたえた気高い調べである。


カトリック八王子教会聖堂
<側廊に面した大きな窓>

(注):旧頌栄541番(ヘイスティングズ作曲)。プロテスタント系の男子校時代、私たちはこの讃美歌を礼拝の終わりに必ず歌った。もちろん、ウィーン少年合唱団のような天使の歌声ではなかったが。

◆主な参考文献など:
「カトリック教理 第1巻(改訂版)」 ユリウス・アブリ訳(エンデルレ書店・1960年)
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