
カトリック三浦海岸教会(教会堂名:聖マルコ)
創立:1993年 ◇ 住所:神奈川県三浦南下浦町上宮田3082-1
創立:1993年 ◇ 住所:神奈川県三浦南下浦町上宮田3082-1
京急久里浜線の三浦海岸駅で下車。今は閑散としている駅前も、夏は海水浴客で賑わうのだろう。「相模の三浦半島には、(源頼朝の)父祖いらいの家人で、大きな勢力のある三浦氏がいる。この軍とはやく合流しなければ、あぶない。頼朝の挙兵はたいへんな綱渡りだったのだ」(「ジュニア 日本の歴史」より)。頼朝が驕る平家に反旗を翻して以来、三浦一族は源氏の有力な御家人だった。 横須賀の衣笠山公園の近くに、今も三浦氏の城址が残っている。
三浦海岸教会に着いた。民家風の佇まいだが、聖堂は木の温もりが感じられる内装。公式サイトによれば、三浦海岸教会の創立は1993年と新しいが、それ以前は司祭が常駐しない「三浦カトリックの家(布教所)」としての歴史があった。今はアイドル犬も「常駐」している。犬種は柴だが、教会でイヌが飼われているのを見たのは初めてだ。最初、私は「怪しい男!何しに来た」と吠えられたが、近づくとおとなしくなった。ちなみに、我が家の愛犬も柴である。
ところで、聖書に登場するイヌは、まさに「犬畜生」である。「イヌという名は、臆病で、怠惰で、不潔で、不忠実で、卑しむべきすべてのものを意味し、最もひどい侮辱の言葉であった」(「聖書動物事典」より)。もちろん、私は野田首相を「犬どもの頭(かしら)!」と罵倒しない(イヌが可哀相)。さて、私は教会を辞し、帰路に就いた。ふり返ると、例のワンコが見送っている。やはり、柴は優秀な犬種だ。 かくして、私は「三浦半島のカトリック教会巡り」の旅を終えた。

現聖堂献堂:1993年

カトリック三浦海岸教会のアイドル犬(?)
“ イエスさまがいちばんだワン! ”
◆主な参考文献など:
「ジュニア 日本の歴史 第3巻・武士の実力」 永原慶二、五味文彦、田沼睦著(小学館・1978年)
「聖書動物事典」 ピーター・フランス著、平松良夫訳(教文館・1992年)
やっぱり吠えられましたか。ちなみに、私は三浦海岸教会を今年2月下旬に訪れました。あの柴ワンコは、私が訪問セールスや新聞の勧誘などでないと判ると、すぐにおとなしくなりましたね。お礼に頭をナデナデしてあげました。
今後、私は埼玉のJR高崎線沿い、千葉のJR内房・外房線沿いに出没する予定です。こちらの方面にお越しの際は、教会周辺をうろつく怪しげな男にご注意ください(笑)。