三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

年間第13主日のミサ

2012年07月02日 | ミサ聖祭
カトリック渋谷教会の聖母子像
(住所:東京都渋谷区南平台町18-13)

7月1日(日)、渋谷教会で年間第13主日のミサに与った。この日は朝から所用があったので、夕方の主日ミサを行なっている教会を探した。当初、聖イグナチオ教会を考えたが、第一週はフォークミサとなっていた。私が子どもの頃、フォークは既に「懐メロ」だった。そうであれば、どのような年齢層を対象としているのだろう。ともかく、私は聖堂内でギターがジャンジャカ、ドラムがドンタタ!と鳴り響く雰囲気が苦手なので、渋谷教会の夕ミサへ行くことにした。

午後6時、ミサ開祭。福音朗読は、ヤイロの娘とイエスの服に触れた女の場面(マルコ5・21-13)。後者の女性は外典「ニコデモ福音書」に、ベレニケ(ヴェロニカ)の名で登場している。司式のガリエピ神父は、「きょうの福音では、本当の信仰とは何かという問題を提起しています。イエス様はヤイロと女性の深い信仰に動かされたのです」と話された。「本当の信仰とは、イエス様の救いを求めること。死と病を通して癒されたのは、救いというお恵みでした」。

この日、大飯原発3号機が再起動。ニッポンは、全世界に「滅びをもたらす毒」(知恵1・14)となった。お上に逆らわない「鈍感な世論」が黙認した結果だろう。国家権力の走狗となり、不都合な真実を隠すマスコミの責任も重い(とくに、中国の小規模な反日デモは過剰反応するくせに、日本国内の大規模な脱原発デモは黙殺するNHK)。きょうの第一朗読で読まれた「悪魔の仲間に属する者が死を味わう」(知恵1・24)という言葉を、私は重く受け止める。


<カトリック渋谷教会聖堂>

◆この日のミサ中の主な歌:
ミサ曲1(典礼聖歌203-206)、入祭:典礼聖歌33「神に向って」、奉納:典礼聖歌98「しあわせな人」、拝領:典礼聖歌94「心を尽くして神をたたえ」、閉祭:カトリック聖歌267「もろびとこぞりて」。

◆主な参考文献など:
「新約聖書外典」 荒井献編(講談社文芸文庫・1997年)
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