三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

カトリック成田教会

2015年02月01日 | 千葉のカトリック教会
カトリック成田教会(教会堂名:被昇天の聖母)
創立:1986年 ◇ 住所:千葉県成田市公津の杜2-2-1

京成本線の公津の杜(こうづのもり)駅で下車。千葉の成田市と言えば、「空港」と「成田山」であろう。私は習志野の団地っ子だった頃、小学校の社会科見学(注)で成田山新勝寺(下写真2)を訪れたことがある。この時、強く印象に残ったのは、境内の豪壮なコンクリート造の大本堂ではなく、にぎやかな表参道に面した旅館大野屋の独特な佇まいであった。望桜を戴く木造3階建の建物(1935年築)を見て、当時の私は「だまし絵の本に出てくる城みたいだ」と受け止めたらしい。

カトリック成田教会の沿革をおさらい。「1977年、佐原教会の巡回教会として、その歩みを始めました。1982年に分教会、また1986年に小数区となりました。当初、教会は成田ニュータウン内に居を構えましたが、コロンバン会のアイルランド人司祭を中心に、現在地への移転を実現しました。成田周辺は外国人信徒も多く住み、また空港が近いので、乗務員や旅行者など、主日ミサには様々な国の人たちが集まり、インターナショナルな雰囲気です」(東京大司教区サイトから要約)。

カトリック成田教会に到着。純白の聖母像がお出迎え。聖堂内は新しくも懐かしい雰囲気で、被昇天の聖母の慈しみに満たされたような空間だ。さて、東京への帰路に就く車中、成田山新勝寺で入手した月刊誌『智光』を読む。その巻頭言は脱原発の力強い訴えだった。再稼働を「国民を侮辱した野蛮極まりない所業」と断じ、原子力ムラは「強欲か無明に捉えられている」。私は心の中で快哉を叫んだ。仏教とキリスト教は命を慈しむ。だが、強欲拝金主義者どもはどうだろうか。


現聖堂献堂:1995年


真言宗智山派 大本山成田山新勝寺 大本堂
(住所:千葉県成田市成田1)

(注):貸切バスに分乗して、市・県内の公共機関や工場施設、名所旧跡などを見学する校外授業。「社会科」の一環とはいえ、小学生にとっては「遠足気分」だった。船橋中央卸売市場、栗山浄水場、千葉県庁、千葉市郷土館(現市立郷土博物館)、新日鐵の君津製鉄所などを巡ったことを思い出す。

◆主な参考文献など:
・「成田山だより『智光』」2012年9月号 (大本山成田山新勝寺・2012年)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 神現祭(主の洗礼祭)聖体礼... | トップ | 顕現後第4主日の聖餐式 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。