晴天に恵まれた聖イグナチオ教会主聖堂(千代田区)
2月22日(火)、数週間ぶりに聖イグナチオ教会でのミサに与った。聖堂に入ると、エントランス付近に置いてあるダンボール箱が目に留まった。「ここに去年の枝を入れてください」との貼り紙が付いている。箱の中を覗くと、何本もの古いシュロ(?)の枝が入っていた。 そういえば、他の教会を訪ねても、同じような光景を見かける機会が多くなった。いよいよ四旬節が近づいてきたことを実感する。今年の「枝の主日(受難の主日)」は、4月17日(日)となっている。
この日は早めに到着したので、地下のクリプタ聖堂を訪ねた。らせん階段を降りたところに、古い洗礼盤が置かれている。これは旧聖堂の洗礼室にあったもの。新聖堂に建て替えられる直前は、旧祭壇の脇に移設されていた。麹町教会を見守ってきた洗礼盤は、現在の地下聖堂が「つひの栖(すみか)」となったようだ。このクリプタには旧聖堂の遺物が数多く安置され、左右の壁面を飾っていた12聖人(パウロ三木を含む)のステンドグラスなどを見ることが出来る。
ミサ開祭。この日は「聖ペトロの使徒座」の祝日であった。福音書朗読は、イエスがペトロに天の国の鍵を授ける場面(マタイ16・13-19)。司祭(セゴビア神父?)は、「ペトロの信仰は神から与えられたもの。私たちも神の働きを見いだす恵みを願いましょう」と諭される。会衆は万感を込め、ペトロに倣って「主よ、あなたをおいて誰のところに行きましょう」と唱えた。いつの日か、バチカンのサン・ピエトロ(聖ペトロ)大聖堂を巡礼するのが私の秘かな望みである。
聖イグナチオ教会ザビエル小聖堂
(洗礼盤から湧き出る水の音が静かに響く)