12月19日(火)、ブログ〔643〕でお知らせした木村まきさんを偲ぶ「治安維持法の時代を考える」(横浜事件・生活図画事件・植民地弾圧)展に、清瀬の仲間数人と行ってきました。展覧会の初日です。
会場は多くの人で賑わっていました。まきさん追悼の、素敵で清らかな花が飾られた近くに、木村亨さんとまきさんの写真がコンパクトにまとめられていました。その下には亨さんの貴重な日記が展示されています。実はこの日記は私の連れ合いがまきさん宅で発見したものでした。
展示物としてはまきさんの訃報を知らせる新聞記事、亨さんの拷問の再現写真など、手間暇かけしっかり準備されたんだなあと感心しました。
18時半からのトークイベントには60人以上の参加者があったようです。立錐の余地がありませんでした。
永田浩三さん(実行委員長、武蔵大学)の密度濃いポイントを押さえたお話と、スクリーンに映された的確な映像に感嘆させられました。
さらに、永田さんが指導された武蔵大学の学生製作のドキュメント「国は嘘をつく」が上映されました。共謀罪に反対するまきさんを記録したものです。
最後に国賠ネットワークの磯部忠さんの話と続きました。
そして、永田さんの司会で、参加者によるまきさん追悼のことばが語られました。
約2時間があっという間に過ぎてしまいました。
イベント参加者にまきさんが残された書籍が希望者に配布されました。
私はまきさんからいただいた詩集『空にまんまるの月』、まきさんがまとめた労作3冊『横浜事件 木村亨全発言』『横浜事件と再審裁判』『資料集成 横浜事件と再審裁判』、亨さんの『横浜事件の真相』、木村亨追悼文集などはすでに手にしていました。
それではと永田さんが差し出されたのが茨木のり子『歳月』でした。私が欲しくてネットで探していた本でした。何というタイミングでしょう。有り難くいただきました。他にも2冊いただきました。
あと茨木のり子の詩集で狙っているのは『茨木のり子全詩集』だけです。
ギャラリー古籐の大崎さんの許可を得て写真を掲載させていただきました。