後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔629〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑱  猛暑のランツフート、それでも教会・博物館・城と歩き回りました。

2023年10月28日 | 美術鑑賞

*3泊したイビスホテル、駅から徒歩数分。ハートマーク内の表示が気に入りました。

 9月11日(月)、12日(火)の2日間、ランツフート(ミュンヘンから北東に約100㎞)の市内をくまなく歩き回りました。ドイツでもこの時期こんなに暑くなるんだと思いながら、普段かぶらないチャラい帽子を離せませんでした。注意深く日陰を選びながら歩きました。



 最初に向かったのはなんといっても聖マルティン教会、ラインベルガーの巨大で逞しい聖母子像にご挨拶です。と思ったのですが、ミサの最中で入場はできません。翌日入場が叶いこの時にじっくり拝観しました。ラインベルガー関連の作品だけでもここに3、4点あります。彫刻の顔が壊されていたりして状態はあまり良くないのですが、見る価値は充分にあります。キリスト像はラインベルガー系の人でしょう。そうそう、大事な彫刻を発見しました。ミヒェル・エーアハルトの巨大な磔刑像です。大きくても手抜きなしの仕事です。



 彫刻作品が陳列されているランツフート美術館は閉館中でした。がっかりして、イーザル川の河畔に佇んだのでした。川縁の木陰のベンチは何処も満席。人がベンチから立つとすかさず場所取りもしました。







 12日(火)早朝、気を取り直して向かった先は小高い丘の上にあるトラウスニッツ城でした。あまり期待はしていなかったのですが、どうしてどうして、大当たりでした。我々含めて4人だけの見学ツアーに参加しました。案内の女性が1部屋ずつ鍵を開閉して厳重管理していました。調度品、絵画などの美術品の他、実に質の高い彫刻が並んだ礼拝堂があったのです。京都の東寺の立体曼荼羅を想起させるようなお堂でした。
 ニコライ教会のラインベルガーのキリスト像にも「挨拶」してきました。前回は雨の中の訪問だったことを思い出していました。前回同様、我々の他にはどなたもいらっしゃいませんでした。

 翌日は5時間かけてバーデン・バーデンに向かいました。

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