後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔653〕岡山県立邑久高校の「地域学」発表会(矢部顕さんより)

2024年01月29日 | 自己紹介
 矢部顕さんから新年1回目のメールが届きました。多くの人に見てもらいたいです。

■福田三津夫様
1月18日に、岡山県立邑久高校の「地域学」発表会がありました。
この高校では「地域学」のことを「セトリー」(Be a SETOUCHI Leaderの略)と
呼んでいます。邑久高校は岡山県瀬戸内市にある高校です。
12月に、ハンセン病問題に取り組んできたグループの「上映会と詩の朗読会」の
YouTubeを紹介お送りしました。
「地域学」に取り組んできた全てのグループが全校生徒の前で発表するのが1年間の
まとめの会です。
ハンセン病に取り組んだグループの発表を、宮崎さんがYouTubeにアップしました。

https://www.youtube.com/watch?v=xEourBamA64&t=650s

ご覧いただければ嬉しく思います。
                               矢部 顕

  そして、2つのコラムをどうぞ!

◆新年の想い
                 鎌田 慧(ルポライター)

 能登半島に雪が降り積もり、倒壊した家屋の下に埋もれて救いを待ち
続けた多くの人たちがいる。地震から124時間がたって、90代の女性が救
出された。その孤独と寒さとを想像する。どれほどの精神力だったのだ
ろうか。炎上した日航機から無事に脱出できた乗客と乗組員の恐怖と幸
運。新年は幸と不幸とが絡み合ってはじまった。

 「今年で90歳になります。まだまだ、がんばりたいと思います」。
ジャーナリストの先輩からの年賀状だ。
 老年になっても「降りる」「丸くなる」など許せない時代だ。竹林に
隠居して清談、というような状況ではない。

 1988年の「リクルート事件」を喚起させた、自民党政権のカネまみれ
事件。パーティー収入による「キックバック」(還流)の疑惑は、池田
佳隆・元文部科学兼内閣府副大臣の逮捕が始まりで、これから波及しそ
うだ。自民党は「除名」処分にしたが、これで収束させるわけにはいか
ない。
 岸田首相は足元が揺らいでいても、いまだなお改憲・軍備拡大、対米
依存を隠していない。自省も自信もない最悪政権だ。

 田中・越山会の基盤、柏崎刈羽原発は7基も建設されたが、目下停止
中。巻原発は住民運動によって建設阻止、能登半島の珠洲原発も阻止、
志賀原発は稼働させていない。
 改憲、戦争準備、原発拡大。自民党の死を招く欲望は達成させない。
       (1月9日「東京新聞」朝刊17面「本音のコラム」)

◆「ザ!世界仰天ニュース」…1/9日テレ
  森友学園問題…赤木俊夫さんの自死、妻雅子さんの真相追究の苦闘

             前川喜平(現代教育行政研究会代表)

 9日の日テレ「ザ!世界仰天ニュース」は、森友学園問題の経緯、公
文書改ざんと赤木俊夫さんの自死、妻雅子さんの真相追究の苦闘を伝え
る注目すべき番組だった。
 この番組で初めて事件を知った人も多いはずだ。安倍晋三元首相が殺
害され、 菅義偉元官房長官が政権を離れて圧力が弱まったから作れた番
組だろう。
 番組では、自分と妻の関与を否定した安倍氏の答弁をきっかけに、佐
川宣寿元財務省理財局長の忖度で改ざんが行われたとされ、ヒロミの発
言も忖度を強調していた。
 しかし番組の副題は「文書改ざんの謎」。中居正広は 「こういう風
に(蓋を) される前例」「そういう人(再調査する政治家)が出てきて改め
て解決しようよとか…」など、事件の未解明・未解決を示唆する発言をし
ていた。

 最後の雅子さんの言葉には驚いた視聴者が多かったろう。
 佐川氏が真相を話してくれたら裁判をやめると語った上で彼女はこう
言ったのだ。
 「公文書の改ざんの責任を一人負わされて、このまま佐川さんはつら
い道を生き続けなければいけないんだなと思うと本当に気の毒な気がし
ました。近畿財務局の中で夫が一番の被害者だとしたら、財務省の中で
の被害者は佐川さんなのかなと思います」。
 佐川氏が被害者なら加害者は誰なのか。
 番組は触れなかったが、それは安倍氏と菅氏だと僕は確信している。
      (1月14日「東京新聞」朝刊25面「本音のコラム」)

〔628〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑰ フライジングでヴェニガー夫妻の懇切丁寧な解説に圧倒されました。

2023年10月26日 | 自己紹介
 9月10日(日)、フィラッハから南ドイツのランツフートまで約5時間の長旅ですが、まったく苦痛に感じません。人に迷惑がかからないようにトランクさえ安全な場所に運び入れれば余裕のよっちゃんです。万が一座れなくても平気の平左。20回近いドイツ旅行に我らは鍛えられました。
 50日間のドイツ・ヨーロッパ旅行も最終盤に差し掛かりました。残すところあと1週間、ランツフート3泊、バーデン・バーデン2泊、フランクフルト2泊です。

 ランツフート初日に、バイエルン国立博物館のヴェニガー博士ご夫妻が時間を作って会ってくださいました。待ち合わせの場所はフライジング駅。徒歩でフライジング大聖堂に向かいます。現在所々修復中で、逆に興味津々です。



 マティアス・ヴェニガーさんは美術全般のエキスパート、お連れ合いのルースさんは美術館や学校などで文化活動をサポートする仕事のようです。我々が興味を持った美術品に出合うと、わかりやすいドイツ語でルースさんが解説し始め、途中からマティアスさんが割って入ります。ドイツ語は緑もわからないことがかなりあるというのですが、しかしながら強い熱意と好意を感じます。
 大聖堂では特別に内陣に入る許可を取ってくれていました。ありがたいことでした。






*エラスムス・グラッサー作

 フライジング博物館は彼らの顔パスで無料でした。昨年は開館記念ということで、来場者でごった返していたのですが、この日の入場者はほんのわずかで、ゆっくり彼らの解説を聞きながら回ることができました。
 お茶をしながらいろいろ質問をしました。ハンス・ムルチャーとミヒェル・エーアハルトのカタログが欲しいのだが、いい本はないか尋ねると、小さな自転車で、なんと家まで行って重たい3冊を持ってきてくれました。実物を見た方がわかりやすいと思ったので、ということでした。
 ネットでいつも見ていた大部な本でした。良い本でした。シルヴィアの力を借りてなんとか手に入れるつもりです。

〔544〕後期ゴシック彫刻を歩く㉗ 作品はもとよりアウグスティーナー博物館(フライブルク)の図録に興奮しました。

2022年11月25日 | 自己紹介
 10月16日(日)、旅の最終盤に差し掛かってインスブルックからフライブルクまでやって来ました。
 前日はインスブルックからの「遠足」でイタリアのシュテアツィングに行って、ハンス・ムルチャーの聖母子像、祭壇などを見る予定でしたが、2人とも発熱があり、自重したのでした。まあ、イタリアと言ってもオーストリアをわずかに越境するぐらいだったのですが。今回の47日間の旅行の中で、唯一計画通り訪問できなかったのがシュテアツィングということになります。他日を期したいと思います。





 フライブルクに着いて直行したのがアウグスティーナー博物館でした。3回目になります。初回の目的はグリューネヴァルトの絵を見ることでした。2回目は後期ゴシック彫刻を見ることでした。ここにはリーメンシュナイダーやシュトースの有名な作品があるわけではありません。しかし、今回新たな発見があり、非常に興奮させられました。

 バクサンドールの本に登場するハンス・ヴィジツの作品が3点、マウホのレリーフが4点、ニクラウス・ハゲナウアー、マイスターHLなどもあるのです。さらに、絵画としてはハンス・バルドゥンク・グリーン(デューラーの一番弟子)が数点もありました。クラナハもあります。



 3階までの吹き抜けの展示場は独特のものがあります。新たに開館したフライジング博物館はこの博物館を参考にしたのでしょうか。

 閉館間際に書籍コーナーに立ち寄り、所蔵作品をドイツ語の文章と写真で丁寧に紹介した207頁の図録を購入しました。ホテルに戻ってからしばらくの間、この本とにらめっこをしていました。




〔263〕個人本屋【猫家族】開業-コロナ禍からの反転、ついにネット販売に踏み出しました。

2020年04月23日 | 自己紹介
  コロナ禍で右往左往する私たち人間、その原因理由は様々なことが謂われています。人類が招いた地球温暖化により氷土が溶け出し、そこに眠っていたウイルスが出現再生したとか、人間が獣の住処まで開発、進入したために野生の動物との接触が増しウイルスに感染することが増えたとか。いずれにしてもペストから数えて何回目かのパンデミックに遭遇していることは間違いありません。
 そんななか70歳を過ぎた私にやれることは限られています。外に出られないことを逆手にとって、むしろやれることをやろうということで、懸案だった本のネット販売に踏み切ることにしました。アマゾンでの小口出品です。
  以前からネット販売の希望を持ってはいたのですが、忙しさに紛れて、なかなかその1歩を踏み出すことができませんでした。パートナーの力を借りながら、ようやく1週間かかってスタートしたのは2日前でした。
  アマゾンの販売には品物をアマゾンに預けて注文から発送まですべてをやってもらう方法と、個人で行う小口出品があります。私が採用した小口出品の条件と手数料は以下の通りです。

【配送条件】
■小口出品では、すべての商品についてAmazonが指定する配送料が適用されます。配送料について詳しくはこちらをご覧ください。
■リードタイム(出荷作業日数)が自由に変更できません。注文された商品は、予約販売を除き、2営業日以内に出荷してください。
■配送のサービスレベルおよび配送予定などの条件もAmazonが指定する条件に従う必要があります。
〔手数料〕
■小口出品が完了すると、取引が完了した商品1点ごとに100円の基本成約料、販売手数料とカテゴリー成約料が請求されます。


  わたしが本のネット販売を考えたのは、拙著の在庫がかなりあるからです。パートナーと合わせて10冊近くの自費出版的な本を世に出しました。出版社との関係でそれ相当の数買い取りをしているのです。講演会やワークショップなどで本を売らせていただいたのですが、それにも限りがあります。
 アマゾンのサイトにあげた本は、私たちの拙著と手持ちの本、先輩諸氏からいただいた本(自分ですでに持っている本のみ)などです。皆さんに手にとっていただけるように、ほとんど最安値で価格をつけてあります。下掲の本がノミネートしたものです。
 私どもの「本屋」は【猫家族】です。どうぞよろしくお願いします。

■販売する本

『いちねんせい-ドラマの教室』福田三津夫、晩成書房
『ぎゃんぐえいじ-ドラマの教室』福田三津夫、晩成書房
『実践的演劇教育論-ことばと心の受け渡し』福田三津夫、晩成書房
『地域演劇教育論-ラボ教育センターのテーマ活動』福田三津夫、晩成書房


『ことばで遊ぼう 表現しよう!-ことばあそび・朗読・群読』日本演劇教育連盟編、晩成書房

『劇遊びの基本』小池タミ子、晩成書房
『劇あそびを遊ぶ』小池タミ子、平井まどか編、晩成書房

『子どもっておもしろい』福田緑、晩成書房    

『祈りの彫刻-リーメンシュナイダーを歩く』福田緑、丸善プラネット 
『続・祈りの彫刻-リーメンシュナイダーを歩く』福田緑、丸善プラネット          
『新・祈りの彫刻-リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』福田緑、丸善プラネット
『完・祈りの彫刻-リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』福田緑、丸善プラネット
『結・祈りの彫刻-リーメンシュナイダーからシュトース』福田緑、福田三津夫、丸善プラネット  


『演技者へ!』マイケル・チェーホフ著、ゼン・ヒラノ訳、晩成書房
『パニックの子、閉じこもる子達の居場所づくり』山﨑隆夫、学陽書房

『げき(高学年)』日本演劇教育連盟編、晩成書房
『新・演劇教育入門』日本演劇教育連盟編、晩成書房
『赤い鳥童話劇集』冨田博之編、東京書籍
『日本児童演劇史』冨田博之、東京書籍
『人形劇とはどういうものか』オブラスツォーフ他、大井数雄訳
『劇のある教室を求めて』大隅真一、晩成書房
『劇へ-からだのバイエル』竹内敏晴、星雲書房

『小学校たのしい劇の本・低学年』日本演劇教育連盟編、国土社
『小学校たのしい劇の本・中学年』日本演劇教育連盟編、国土社
『小学校たのしい劇の本・高学年』日本演劇教育連盟編、国土社

『中学校演劇脚本集1』日本演劇教育連盟編、晩成書房
『中学校演劇脚本集2』日本演劇教育連盟編、晩成書房
『中学校演劇脚本集3』日本演劇教育連盟編、晩成書房

『きまぐれ月報上』相川忠亮、社会評論社
『きまぐれ月報下』相川忠亮、社会評論社

『学級通信生きる』川津晧二、社会評論社
『「日の丸・君が代」が人を殺す!』北村小夜・天野恵一、社会評論社

『不可視のコミューン』野本三吉、社会評論社
『裸足の原始人たち』野本三吉、社会評論社

『もうひとつの学校へ向けて』村田栄一・里見実、筑摩書房
『じゃんけん党教育論』村田栄一、社会評論社

『教師の声を聴く』浅井幸子、黒田友紀他、学文社
『リーメンシュナイダーの世界』植田重雄、恒文社
『ひとりで操体法』小崎順子、濃文協

『鏡像と懸仏』 (日本の美術 No.284) 難波田徹、至文堂

〔1〕福田 三津夫の自己紹介です。ブログは、演劇教育、市民活動、美術・演劇鑑賞、旅行などがテーマです。

2015年01月13日 | 自己紹介


 2015年2月、OCNのホームページサービスが停止になりました。そこでホームページからこちらのブログに「引っ越し」することにしました。この間、約5300回のアクセスをしていただきましたこと、感謝申し上げます。しばらくは引っ越し作業が続きますが、〔9〕からは新規発信ということになります。今までのホームページ以上に臨機応変にリアルタイムで演劇教育に関する事柄について触れていきます。たぶん週1回ぐらいの書き込みになるのではないかと思いますが気長にお付き合いください。まずは日本の演劇教育の理論や実践の発展に寄与できるように肩の力を抜いて頑張りたいと思います。
 最近では教育活動とともに地域の市民活動にも力を入れています。4年前(2015年)に、居住地の東京・清瀬市で革新無所属市民派の市議を誕生させました。彼女の政策作りや請願活動、駅頭宣伝など月2回の定例会で仲間と話し合って行動しています。国会や様々な集会に出かけることも頻繁にあります。そんなことで「情況」に対する発言も随時掲載していきます。
 ところで、連れ合いが中世ドイツの彫刻家、リーメンシュナイダーの追いかけ人になって本邦初の写真集を4冊出してしまいました。2022年6月、5冊目が共著で刊行予定です。私もその影響を受けて、たびたびドイツをはじめ海外に足を運んで、様々な美術品を鑑賞しています。私は仏像なども大好きで、美術館・博物館巡りに健康維持もかねて精を出しています。旅行や美術館巡りの記事も増えていきそうです。
 まあ、何でもありの気まぐれブログになりそうですが、よろしくお付き合いください。
 なお、以前はこのブログへの投稿可能な設定をしていましたが、ある記事をめぐってネトウヨ投稿が頻繁になったためそれを解除しました。ご理解ください。
 
 ではまずは自己紹介から始めましょう。

■自己紹介;1949年東京生まれ。東京学芸大学卒業。1991年から20年間、雑誌「演劇と教育」(日本演劇教育連盟編集、晩成書房発行)編集代表。日本演劇教育連盟元副委員長。2005年から9年間、埼玉大学非常勤講師(特別活動論・生活科指導法)。2020年現在、白梅学園大学非常勤講師(教育実習指導)。「ことばと心の受け渡し」(「演劇と教育」2005年4月号)で第46回演劇教育賞受賞。ラボ言語教育総合研究所研究員。妻とミニコミ誌「啓」100号まで発行。脚本研究会「森の会」、清瀬・憲法九条を守る会、清瀬・くらしと平和の会所属。
■書いた本;『男の家庭科先生』(冬樹社、妻・福田緑との共著)、『ヨーロッパ2人旅22日間』(私家版、福田緑との共著)、『いちねんせいードラマの教室』(晩成書房)、『ぎゃんぐえいじードラマの教室』(晩成書房)、『実践的演劇教育論-ことばと心の受け渡し』(晩成書房)、新刊『地域演劇教育論-ラボ教育センターのテーマ活動』(晩成書房)。2019年最新刊、責任編集『ことばで遊ぼう 表現しよう!-ことばあそび・朗読・群読』(晩成書房)。『劇あそび・学級に活かす表現活動』(平井まどか・福田三津夫共著、日本演劇教育連盟ブックレット)福田緑・福田三津夫『結・祈りの彫刻-リーメンシュナイダーからシュトース』(丸善プラネット)本の内容は追々紹介していきます。
■〔 学級づくり・授業づくり・劇づくり〕の講師やります。具体的には(ハンカチ遊び・手遊び・劇遊び・朗読・群読・朗読劇・劇…)といった内容です。
 2005年3月、33年の小学校教師生活に別れを告げました。定年を5年残しての自主退職でした。からだが自由に動くうちに全国の教師たち・教師の卵たちの手助けをしたいと思ったのです。いつでもどこでも、学級づくり・授業づくり・劇づくりの実際、教職入門について基本的具体的な話をし、ワークショップを開きます。(校内研究会・児童文化部・演劇教育部・国語部・組合教研・その他サークルなど)授業もします。ラボ教育センターなどで小中高大生・大人向け表現教育ワークショップ「ことばと心の受け渡し」が増えています。気軽にご連絡ください。

■リンク(家族のホームページなど)         
 ●福田緑のホームページ    https://blog.goo.ne.jp/riemenschneider_nachfolgerin/e/3ea5c449d57db064f782575f30be9e4c
 ●漆工房 皎月         https://www.facebook.com/kohgetsu.nanako
 ●家族展「和に集う」 (2014.5.1~10)やりました! 
               http://youtu.be/H9uMFZ0LawY

 ●その他の映像 
  *展示会History      http://youtu.be/h48jCSIyRcM
  *四十雀の巣立ち 前編 http://youtu.be/kKWxYP5onmY
  *四十雀の巣立ち 後編 http://youtu.be/yF4ek_cx8e8