後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔627〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑯ マリア・ガイル祭壇を追いかけてついにフィラッハまで来てしまいました。

2023年10月26日 | 美術鑑賞
 9月8日(金)、インスブルックからは4時間22分、オーストリアの南端、フィラッハまで来てしまいました。イタリアやスロヴェニアに近い交通の要衝です。
 モワサックの写真集と同様に、植田重雄さんが遺されたドイツ語文献・後期ゴシック彫刻の本の表紙はフィラッハのマリア・ガイル祭壇で飾られていました。綺麗で整ったマリアの戴冠祭壇でした。遠いということもあって、あまり無理しなくても良いかなと思っていたのですが、緑がさっさと予定に入れてしまいました。
 フィラッハには2泊の予定です。1日目は市の中央に繰り出して、フィラッハ博物館や道行きの教会を訪ねました。





 フィラッハ博物館は小さな市立博物館でした。展示物もそれほど多くはないのですが、なぜかマリア・ガイル祭壇のプレデラが展示されていました。どんな事情があったのでしょうか。
 9月9日(土)、バスでマリア・ガイルを訪ねました。バス停と発車時間の確認に手間取りました。初めての土地なので、いつものことですがね。
 バス停からさらに十数分のところにマリア・ガイルの教会がありました。





 素晴らしい祭壇でした。手入れの行き届いた綺麗な教会で、写真で見るより遙かに美しい祭壇がそこにありました。まあ、それにしても植田さんに導かれてオーストリアの果てまで来てしまったなあと、思うのでした。


*ホテルの前に大きなバイクが何台も止まっていました。フィラッハはバイク愛好家の街でした。

 明日はドイツのランツフートです。

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