後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔366〕西東京市議・森てるおさんから「東京オリンピック・パラリンピック、開催の中止を求める緊急要請書」が届きました。

2021年05月28日 | 市民運動

 昨日のことでした。私が信頼する西東京市議・森てるおさんから「東京オリンピック・パラリンピック、開催の中止を求める緊急要請書」が届きました。メールのコメントと「緊急要請書」を許可を得て紹介します。  興味深いのは、私の住む清瀬市の賛同議員は、共産党5人、立憲民主党1人、無所属「共に生きる」1人が名を連ねていることです。

■森てるおです。 先日、私が参加する「市民自治をめざす三多摩議員ネットワーク」の呼びかけで 三多摩各地の現職、元職の地方議員132名の連名による 「東京オリンピック・パラリンピック、開催の中止を求める緊急要請書」 を総理大臣、担当大臣、東京都知事、大会組織委員会の4者に提出しました。 要請書のコピー(PDF版)をお送りしますのでご高覧下さい。 東京、朝日、毎日が取り上げてくれたおかげで、あちこちで話題に上っているようで、 やった甲斐があったと思っています。 宇都宮さんが始めたネット署名も、40万筆を超えてまだ広がっています。 何としても中止に追い込んでいきましょう。

 

  


〔365〕マグダレーナ祭壇(ミュンナーシュタット)の展覧会がバイエルン国立博物館で開催中なのでした!

2021年05月21日 | 美術鑑賞
 前ブログの続きです。
 いろいろ調べてみると、リーメンシュナイダーやシュトースについてヴェニガー博士やカメル館長が語る映像は、どうやら、現在バイエルン国立博物館で開催中の展覧会「芸術-大罪 シュトース・リーメンシュナイダーとミュンナーシュタットの祭壇」のためのものだったようです。昨年の11月26日から今年の5月2日までの会期予定が、コロナ禍で現在も開催中のようなのです。
その図録がこちらです。

https://www.hirmerverlag.de/de/titel-12-12/kunst_und_kapitalverbrechen-2130/

 この展覧会は私たち2人にとっては興味津々、垂涎の的です。中世ドイツ彫刻の2人の巨匠、リーメンシュナイダーとシュトースが関わったミュンナーシュタットのマグダレーナ祭壇に関する展覧会だからです。リーメンシュナイダーの初期の代表的祭壇にはシュトースも彫刻の彩色だけでなく、絵画も描いていたのでした。
  現在、ミュンナーシュタットの祭壇の作品がごっそりミュンヘンのバイエルン国立博物館に展示されています。
 ところが、本日、妻からこんなメールが送られてきました。

●「マインポスト」の記事を見つけました。これによるとバイエルン国立博物館の展示の前に既にヴュルツブルクのドーム博物館で「リーメンシュナイダー×ファイト・シュトース」という展覧会が開かれていたんですね。もうそのときにはミュンナーシュタットはもぬけの殻だったのか?? (緑)

  「マインポスト」というのはヴュルツブルクの地方紙です。ヴュルツブルク在住だった故・ペーターが
時折リーメンシュナイダー関連の記事の切り抜きを送ってくれたものです。その新聞のサイトを妻が覗い
たところ、今回のバイエルン国立博物館で開催中の展覧会と同様の内容の展覧会がヴュルツブルクのドー
ム博物館で開かれていたというのです。2019年12月11日付けの新聞です。この年の夏、私たちは招かれて
ドイツの友人の結婚式に参加していたのでした。つまり帰国してすぐにこの展覧会は開かれたことになり
ます。なんと惜しいことでしょうか。それでも、ドーム博物館のサイトに展示物が美しく掲載されていま
した。どうぞご覧ください。

https://www.mainpost.de/ueberregional/kulturwelt/kultur/zeitreise-in-wuerzburg-zu-tilman-riemenschneider-und-veit-stoss-art-10369321

〔364〕リーメンシュナイダーやシュトースについてヴェニガー博士やカメル館長が語る最新映像です。

2021年05月19日 | 美術鑑賞
 このブログでも度々紹介してきたバイエルン国立博物館のヴェニガー博士のことを記憶されているでしょうか。連れ合い・福田緑の写真集・第4巻『祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』(丸善プラネット)の「刊行に寄せて」をしたためてくださった研究者です。フライジングのご自宅に招かれてごちそうになり、博物館を案内していただきました。さらに、素敵なドイツの冬の写真をブログに掲載させていただいています。ローテンブルクの風景を編み込んだ手芸作品を送っていただいたこともあり、玄関に飾っています。いずれもブログに画像を掲載していますので興味のある方は辿ってみてください。
 そのヴェニガーさんが解説する最新の映像を妻が発見しました。バイエルン国立博物館が所蔵するティルマン・リーメンシュナイダーやファイト・シュトース作品にまつわる話のようですが、現在、妻に概要を聞いているところです。
 リーメンシュナイダーの初期の重要作品、マグダレーナ祭壇(ミュンナーシュタット)について語っています。リーメンシュナイダーが彫刻を完成させた数年後に、シュトースが彩色をしたということでは合作になります。この大作は現在ベルリンのボーデ博物館にプレデラの4使徒像とレリーフの1枚(聖マグダレーナの前に姿を現したキリスト)、バイエルン国立博物館には中央のマグダラのマリアと天使たち、レリーフの1枚(シモンの家のキリスト)、ミュンナーシュタットの教会にはレリーフの2枚(聖マグダレーナの埋葬、聖マグダレーナの聖体拝領)とマグダラのマリアを囲む諸像(ハンガリーの聖エリザベート、使徒ヨハネ、福音者ヨハネ、聖キリアン、恩寵の玉座)など分散保存されています。

 ドイツの中世彫刻に興味ある方は是非ご覧ください。合わせてカメル館長その他の関連映像も続々閲覧可能です。いずれもこの2,3月に公開されたものが多く、2,3分ほどの時間です。
 海外旅行がままならない現在、こうした映像は本当に心癒やされます。

https://www.youtube.com/watch?v=spen7pUT25Y

https://www.youtube.com/watch?v=ZgGs6Eo9BuY

〔363〕娘・福田奈々子の「漆工房 皎月(こうげつ)」の金継ぎが紹介されました。

2021年05月05日 | メール・便り・ミニコミ
 現在、娘・福田奈々子は青梅市二俣尾で「漆工房 皎月(こうげつ)」を開設しています。パートナーは蒔絵師の十亀英也さんです。
  先日、彼らの金継ぎの仕事が奥多摩町公式タブロイド「BLUE+GREEN JOURNAL」(2021年3月発行)に紹介されました。「器のお手入れ」(器を大切に扱うことは、自分を大切に扱うこと)という記事と金継ぎの前に行う「煮洗い」の作業が紹介されています。ここでは「器のお手入れ」を載録しておきます。





■日々の暮らしに彩りを添える、お気に入りの食
器。でも、ちょっとした不注意で欠けたり割れたり
すると、自己嫌悪と喪失感でしばらく立ち直れなく
なることも……。そんな負の感情をなかったことに
するどころか、プラスにまで転じてくれるのが「金
継ぎ」だ。金継ぎとは、割れや欠け、ヒビが入った
陶磁器を漆で接着し、継いだ部分を金などで装
飾する修復技法のこと。壊れた箇所を装飾として
あえて見せることで、唯一無二のデザインになり、
さらに愛着も増す。日本ならではの美意識と技術
の結晶だ。
「金継ぎを施すようになれば、割ってしまった時の
感じ方が180度変わります。罪悪感がなくなりま
すし、『お、いい割れだなぁ』と思うときも(笑)。そ
れに、割れても繕えばいいと思えたら、食器棚の
奥の方にしまいがちな大事な器だって、普段使い
することができます。その場しのぎの器にさよなら
して、日々、お気に入りの器を使えたら、自己肯定
感も高まると思います」
 そう語るのは、奥多摩町のお隣、青梅市二俣
尾にある「漆工房 皎月(うるしこうぼう こうげ
つ)」の福田奈々子さん。「漆工房 皎月」では、日
本産漆を用いる伝統的な継ぎ方による金継ぎ教
室を開催。初心者でも一歩ずつ技術の習得がで
きるように丁寧な指導を心がけている。金継ぎの
魅力について福田さんに尋ねると、「万人に当て
はまることではないかもしれないけれど」と前置き
をしつつ、言葉を紡いだ。
「小さい頃からジグソーパズルが好きで、単純に
形が元に戻るのが楽しい。作業そのものが癒やさ
れるし、幸せな時間なんです。物質世界で器を繕
うことで、心の傷も癒す感覚というか。掃除をする
と、心の中も掃除されてスッキリしますよね、それ
と同じ。作業中は、瞑想状態に近い」
 接着、研ぎ、塗り、乾燥など多岐に渡る工程を、
器の状態や気候なども踏まえながら、繊細に重ね
ていく金継ぎの技術は、一朝一夕に習得できるも
のではない。教室では、割れたもので7~8回、
ほつれで4~5回をかけて、同時に4~5点を
金継ぎするという。今回は、初回の教室で開催し
ている「器の煮洗い」の手順について教えても
らった。
「漆で全継ぎをする場合は、器の中に入ってる
汚れ、塩分、油が漆の乾きを悪くしてしまうので、
まず煮洗いをします。気持ちいいほどきれいにな
るので、ビフォーアフターを体験すると、みなさん
驚いて喜んでくださって。教室の後、自宅で金継
ぎする予定のない器も煮洗いしました、という方
も多いです」
 まさしく、茶道や花道と同じように。突き詰めれ
ば、金継ぎも“道"になると思っている、と福田さん
はにこやかに語る。まずは煮洗いから、その道の
入口に立つてみたい。
 食器棚の整理もちょっとした工夫で、器に
とってもやさしい空間に。福田さんのオス
スメは、漆器、陶器、磁器など素材別に並
べること。「食器は、柔らかいものに硬いも
のが当たったときに割れやすい。ざっくりと
素材別に置くだけでも割れにくくなります
し、見た目にもしっくり来ますよ」。

●PROFILE
漆工房較月
金継ぎ教室「つぎつぎ」を主催。蒔絵師の
十亀英也さん、漆塗り籠など暮らしの道具
をつくる福田奈々子さんからなるユニット。
生活に根ざした古き良き物にひかりを当て
アレンジし、制作している。
青梅市二俣尾2-585

〔362〕本日「平和といのちと人権を!5.3憲法大行動2021」はオンラインで参加します!

2021年05月03日 | 市民運動
 政府が十分な手立てをとれないで蔓延が広がるコロナ禍の今、憲法記念日がやってきました。毎年、憲法を活かし、世界に冠たる九条を実践する集会に参加してきましたが、今年は国会議事堂正門前/オンライン参加することにしました。オンライン配信は下掲のurlにてご覧になれます。
 本日の朝日新聞には、ここ数年にわたって私も取り組んできた市民意見広告運動の「武力で平和は守れない!」という意見広告が一面にわたって掲載されています。私たち夫婦や清瀬・憲法九条を守る会、地域の仲間、有名無名を問わず多くの知人・友人が参加されて心強い限りです。今年は名前の記載が多少濃く印刷されているので北から南まで丁寧に辿って読み込んでいきたいと思います。それが運動参加者の思いを無駄にしない、例年の、私の「慣例行事」になっているのです。
 今年の紙面には嬉しいことにもう1つの意見広告が載っていました。「市民の声はここに-憲法をまもり、いかす政治を」とあります。「戦争する国づくりストップ!憲法守り・いかす共同センター(憲法共同センター)」の主催でした。こちらは共産党系の団体といっても良さそうです。
 他紙の意見広告はどうなっているのでしょうか。興味あるところです。


■平和といのちと人権を!5.3憲法大行動2021
とりもどそう!民主主義、立憲主義
日時:2021年5月3日(月・休)13時30分~14時45分
場所:国会議事堂正門前/オンライン中継を行います

※追記:「『平和といのちと人権を!5.3憲法大行動2021』開催にあたってのお願い」より 新型コロナウィルスの感染を極力回避するため、当日はオンライン中継での視聴を積極的に活用していただくとともに、現場では以下の諸点についてのご協力をお願い致します。

1.熱のある方や体調の良くない方の御参加は御遠慮ください。
2.マスクの着用をお願い致します。
3.密集を避けるため、スタッフがお願いするフィジカルディスタンス(物理的な距離)の確保にご協力ください。
4.その他、安全の確保のため、スタッフからのお願いにご協力ください。

主催:平和といのちと人権を!5.3憲法集会実行委員会
※オンライン配信は下記urlにてご覧になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=I51TFe5h8vI

《集会プログラム》
~13時 音楽オンライン企画
13時30分~14時45分 集会 ※司会:松村真澄さん(ピースボート)
開会あいさつ
立憲野党あいさつ
ゲストスピーチ:雨宮処凛さん(作家、活動家)
/羽場久美子さん(神奈川大学教授、日本学術会議元会員)
/清水雅彦さん(日本体育大学教授・憲法学)
/田中優子さん(江戸文化研究者)
市民連合からの訴え:山口二郎さん(法政大学教授)
閉会
14時45分~ エンディング企画