後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔626〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑮  シュテアツィング(伊)は昨年のリベンジ、おそらくハンス・ムルチャー全踏破。

2023年10月26日 | 美術鑑賞
 ようやくその時が来ました。シュテアツィングでハンス・ムルチャー祭壇を拝観できれば一応ムルチャー全踏破と言えるでしょう。ただし、ムルチャー作品の佳いカタログは手元にありません。しかしカタログは目星がついています。ヴェニガーさんに実物を見せてもらって、シルヴィアの協力で入手のめどがついているからです。日本に届くのを首を長くして待っているところです。ミヒェル・エーアハルトのカタログもしかりです。2冊のカタログを見て、おそらく2025年になるであろう渡独の内容が変わってきそうです。想像するだけでわくわく心楽しくなってきます。

 シュテアツィングはイタリアといってもインスブルックからは電車で1時間ほどです。オーストリアの国境を越えてすぐのところに位置しています。ここはイタリアのチロル地方になります。ムルチャーが活躍した地域です。



 駅で聖母教会の道順を訪ねてゆったりと歩き出しました。2,30分ほどでしょうか、それらしき教会が見えてきました。聖母教会は清掃係の女性が1人だけでした。主祭壇は目差すムルチャー祭壇に間違いありません。内陣近くまで行けないのが残念ですが、遠目から写真を撮りました。色彩も鮮やかでやはり素敵な彫刻です。祭壇はすべてムルチャーの手になるとヴェニガーさんは教えてくれました。





 ムルチャー博物館は教会の隣にありました。ムルチャー作品は2階の1部屋でした。彫刻が塔なども含めて数点、絵が10点ほどあったでしょうか。我々の他は受付の人だけでした。2年分、穴の空くほど作品を眺めました。



 インスブルックに戻って、チロル郷土博物館フェルディナンデウムを再訪しましたが、昨年と同様にやはりクローズでした。ここにも気になる後期ゴシックの作品があるのですが残念です。ならば初のドームと宮廷教会再訪を目差しました。宮廷教会の28体のブロンズ像はいつ見ても凄まじい迫力で屹立していました。


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