後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔636〕矢部顕さんの「わたくしの近況報告 秋11月」に心からの拍手を贈ります!!

2023年11月30日 | メール・便り・ミニコミ
◆わたくしの近況報告 秋11月
         矢部 顕

 9月は、ブドウの収穫作業で、10月はお米の収穫作業で大忙しでした。お米の収穫作業が終わったことをお年寄りは「秋が終わった」という言い方をします。これ以降は農閑期。
 農閑期が始まった11月は、わたくしは子どもの活動で大忙し。

*小学校の学習田で、5年生が、稲刈り・稲束の結束、竿掛けして天日干し。
もちろん、手で刈り取り、藁で結束、竹竿にぶら下げて天日干し。

*我が家の裏山の亀山城跡で、6年生が、清掃奉仕作業と歴史講話を聴く会。

*亀山城跡で、幼児、小学生にむけてのプレーパーク(冒険遊び場)開催。

*学習田で、5年生が、天日干しをして乾燥した稲束の、脱穀・選別・籾摺 作
業体験。人力足ふみ脱穀機を使用、選別も唐箕(とうみ)(人力風力選別)
を使用。いずれも大正時代のもの。



*そして、6年生への、近所で発見された江戸時代の「倹約令の立て札」の授
業と糸紡ぎ体験。(これは、これから)



 この合間に病院通い(?)        2023.11.22.

〔635〕ドキュメンタリー「ハンセン病『病み棄て』の詩人・島田等は祖父の同級生」がYouTubeにアップされました。(矢部顕さんより)

2023年11月30日 | メール・便り・ミニコミ
◆久しぶりの矢部顕さんからのメールです。

 「NAGASHIMA―かくりの証言」の宮崎監督が、11月25日、三重県津市での上映会を開催してくださった方々のドキュメンタリー「ハンセン病『病み棄て』の詩人・島田等は祖父の同級生」をYouTubeにアップしました。
 下記をクリックすると見ることが出来ます。
https://www.youtube.com/watch?v=7QJoPiUWJ8E
 2023.11.25 ドキュメンタリー ハンセン病で「病棄て」にされた詩人は祖父の同級生だった。三重県津市久居で映画「NAGASHIMA」自主上映会(制作 宮﨑 賢) - YouTube

 交流(むすび)の家竣工後の管理人住宅建設のFIWCのワークキャンプには、島田等さんが参加しています。その時の映像(動画)も入っています。
 FIWCの徳永進くん(鳥取のホスピス・野の花診療所院長、私の大学時代からの友人)と島田等さんの繋がりもでてきます。                          
                                              矢部 顕

〔634〕村田栄一さんの『石も夢みるスペインロマネスク』(社会評論社)のDVD判が見つかりました。

2023年11月27日 | 美術鑑賞
 蔵書の整理をしていたら様々なCDやDVDが出てきました。その中に村田栄一さんの『石も夢みるスペインロマネスク』(社会評論社)のDVDがありました。この本が出版されたのは2007年ですが、このDVDは出版記念会が開かれたときに参加者に配られたものです。この本や出版記念会の詳細についてはブログ〔586〕に触れていますので興味がありましたらご覧になってください。



 久しぶりにこのDVDを見て、村田さんの業績の凄さを実感しました。スペインロマネスクを巡るために40過ぎて自動車免許を取得したそうです。遠藤豊吉さんも同乗しながらスペインだけでなく、ピレネー山脈をこえてフランス、アンゴラまで足を伸ばしています。誰にも真似できないスペインロマネスク踏破の記録でした。



 このDVDは252枚の写真で構成されています。村田さんが20年間撮りためたものでした。村治佳織さんのギター「スペイン」が流れる3,40分のDVDでした。

〔633〕ついにドイツから届いた! 後期ゴシック彫刻の巨匠、ハンス・ムルチャーとミヒェル・エーアハルトの図録。

2023年11月19日 | 図書案内
 福田緑の5冊目の写真集『結・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーからシュトース』(福田緑・福田三津夫、丸善プラネット株式会社、2022年7月発行)は、後期ゴシック彫刻の作家として15人の名前を挙げ、生涯の仕事や業績を紹介しています。私たちは図書出版のために、彼らが実際に活躍した街や作品のある教会や美術館・博物館を訪ね、写真に収めることをしなければなりませんでした。
 そうした長期にわたる「後期ゴシック彫刻を歩く」旅には、基礎資料として作家ごとの図録(カタログ)が手元になければなりません。リーメンシュナイダー以外は日本語文献はほぼゼロといって間違いではありません。であれば当然そこで必要になるのがドイツ語文献なのです。しかしながら、入手が可能なのは美術館・博物館ですが、そう易々と書籍売り場でそれらを目にすることはありません。前掲書にはかなり苦労して手に入れた図録を写真付きで紹介しておきました。

 昨年のドイツ旅行で、ついにファイト・シュトースの図録を手にすることができました。アイゼナッハの友人のエルケにいただいたのです。(ブログで紹介しましたが)
 そうなると、後期ゴシック彫刻の巨匠のなかで未だ図録がないのがハンス・ムルチャーとミヒェル・エーアハルトでした。そこで、今年のドイツ旅行で、バイエルン国立博物館のヴェニガー博士から直接2人の図録を見せてもらいました。小さな自転車で3冊の大冊をわざわざ持ってきてくれました。2冊とも私が長年ネットでリサーチしてきたものでした。そしてそれを手に取り、内容を確認して、なんとしても購入しようと心に決めたのでした。
 しかしながら、日本からドイツのアマゾンでの購入はできませんでした。
 そこでシュトゥットガルトの友人のシルヴィアがアマゾンで2冊を購入し、それを日本に転送してもらうことにしたのです。
  一昨日、雨の中大きな荷物が届きました。
 なんと2冊ともウルム博物館で開催した展覧会に作成された図録だったようなのです。しかもその制作には現在フランクフルトの博物館・リービークハウスの学芸委員のシュテファン・ロラーさんが大きく関わっていたのです。彼は当時ウルム博物館勤務の学芸員でした。

 図録を紹介しましょう。『ミヒェル・エーアハルトとイェルク・ジュルリーン(父)』は大きすぎてスキャナーの画面をはみ出し、下部と横が写せませんでした。

 

*『ミヒェル・エーアハルトとイェルク・ジュルリーン(父)-ウルムの後期ゴシック彫刻』  388頁、32.5×23.5㎝
2002年9月8日~11月7日、ウルム博物館開催



*『ハンス・ムルチャー-ウルムの後期ゴシック彫刻家』445頁、28.5×21.5㎝
  1997年9月7日~11月16日、ウルム博物館開催
  ウルム博物館とシュトゥットガルト州立博物館からの出品

 早速ページを繰って、付箋を貼りまくりました。2025年の秋には渡独する予定です。この図録のなかからその訪問作品を選択するのです。それは至福の心躍る時間でした。

〔632〕「殺すな、ガザ地区停戦緊急行動」に1600人が参集!

2023年11月05日 | 市民運動
 昨11月4日(土)、「殺すな、ガザ地区停戦緊急行動」の参加を清瀬・憲法九条を守る会、清瀬・くらしと平和の会の仲間に呼びかけたところ、清瀬駅に6人も参集してくれました。さらに現地では清瀬在住のご夫婦、選挙を応援してくれた方も参加されていました。コロナ禍の前には憲法集会、集団的自衛権反対、さようなら原発などで、仲間で都心に出ることも多かったのですが、久しぶりの結集になりました。ウクライナに続き、ガザの虐殺に心を痛めている人が多いのを実感します。


手前が駐車場の入り口、その向こうに集会本部です。

本部の向こう側にも人がびっしり詰めかけました。

 地下鉄有楽町線麹町駅の階段を上がるとそこは交差点、すでに人の波で身動きがとれません。何処に身を寄せれば良いのか、仲間としばし顔を見合わせました。この日の参加者は1600人でした。


本部に向かっての人混み


 イスラエル大使館前で集会をすることを阻止されたのでしょう、集会の本部は交差点の一角に留められていました。我々は知り合いに誘われて、駐車場の脇に陣取ることになりました。
 午後2時。まずこの集会の言い出しっぺ、ルポライターの鎌田慧さんの挨拶です。
 雨宮処凛、落合恵子(代読)、神田香織、佐高信各氏のアピールが続きます。(順不同)さらに若い人たちの迫力があるコメントを頼もしく聞きました。
 途中、呼びかけ人がアピール文をたずさえてイスラエル大使館に出向いたようですが、無人で誰も対応しなかったようでした。
 その後は、延々と若者たちの演説が続きました。
 2時間も立ち続けたので、我々叛逆老人にはつらいものがありましたが、でもまだまだやれると再認識できた半日でした。
(追記)配られていた「パレスチナ収奪の歴史を見ない戦局談義はイスラエルへの同化だ」(早尾貴紀、週刊金曜日、2023/10/20、1445号)は比較的わかりやすい文章でした。


手作りのプラカードを持つ人が多かったです。手前、「殺すな」の旗

■毎日新聞報道の1部
 …この日は、東京都千代田区のイスラエル大使館近くで、市民有志による「殺すな!ガザ地区停戦緊急行動」があり、約1600人が参加した。ルポライターの鎌田慧さん、評論家の佐高信さん、講談師の神田香織さん、作家の雨宮処凛(かりん)さんら呼びかけ人をはじめ、さまざまな人が抗議の声を上げた。

 当初は大使館前で実施する予定だった。だが、道路の立ち入り規制があり、大使館前での直接のアピールは一部の呼びかけ人のみ、短時間で行われ、神田さんが即時停戦を求める声明文を読み上げた。【明珍美紀】

■たんぽぽ舎メルマガ (4904号、2023/11/076)より
┏┓ 
┗■1.殺すな!ガザ地区停戦緊急行動がおこなわれた!
 | 11/4(土)イスラエル大使館前に予想以上の1600人
 | ガザ市民の死者は9000人をこえた…子ども・女性が8割−むごい!
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)

◎殺すな!ガザ地区停戦緊急行動が11月4日(土)午後、イスラエル大使
館前でおこなわれた。
 主催は、鎌田慧(ルポライター)さんら9人の文化人、学者ら。柳田
は頼まれてビラ連絡先の係になった。
 急な呼びかけにもかかわらず、ガザの悲惨な事態を見過ごせないとし
て予想以上の1600人が参加した。緊急カンパは21万円強。たんぽぽ舎も
「ハマスとパレスチナについて書かれた好文=週間金曜日の4頁」(編集
部の許可を得て)をマスプリして参加者に配った。

◎11月4日(土)の呼びかけ人は次の9人。雨宮処凛、鎌田慧、田中優
子、上野千鶴子、神田香織、永田浩三、落合恵子、佐高信、前川喜平。
 発言者は、鎌田慧、佐高信、雨宮処凛、神田香織、杉本浩司、柳田真
など。市民何人かの発言もあり、「とめよう!東海第二原発首都圏連絡
会」の横田朔子さんも発言。
 日本政府のひどい対応(121ヵ国が賛成した停戦案に賛成せず棄権した
日本)への批判も多くの人から出された。
 午後4時に終了。マイクを借りて5分ほど、「東京に一番近い原発が
危ない!」11月18日(土)に神田神保町の日本教育会館一ツ橋ホールでの
集会と短いデモ(古本屋街のデモ)があるので参加を呼びかけ、11.18ビラ
を配布した。400枚があっという間にみんなにこころよく受け取られた。
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「殺すな!ガザ地区停戦緊急行動」・声明文(全文)−
              イスラエル大使館へ代表らが届けた文

    駐日イスラエル大使館御中      11月4日(土)

 ガザ地区は1967年以来、50年以上イスラエルの軍事占領下にあり、2007
年に完全封鎖された。しかし、イスラエルは封鎖下のガザに対して10月
に入り、更なる攻撃を繰り返しおこなっている。これは「集団懲罰」で
あり、国際法に抵触する行為であることは明白だ。経済基盤は破壊さ
れ、住民の多くが極度の貧困状態にある。繰り返される攻撃で、社会
インフラは破壊された。
 ガザは「世界最大の野外『監獄』」と言われるが、その意味は、
たんに封鎖によってものが入ってこないということではない。生殺与奪
の権利を占領者が握っているということだ。
 そのガザを世界が見捨ててきた。しかし、私たちはこの問題に強い関
心を持ち、立ち上がった。
 そもそもイスラエルの問題は宗教と政治の問題であったはずだが、こ
れほどの無差別大量殺人は政治や宗教の問題から大きく逸脱する行為で
あり、これは明らかな人道問題だ。決して看過できるものではない。
 私たちはガザ地区に住むすべての人たちの生命と人権を守るためにこ
の問題に関与した。
 即刻停戦し、これ以上意味のない大量殺人を繰り返すことのないよ
う、私たちは強く求める。
 合わせて日本政府は直ちに停戦のために具体的行動を起こせ。
 
※ガザ停戦を求め、アメリカ10万人、ロンドン(英)2万人、ドイツ…イ
スラエル支持の政府への批判−欧米のデモ、日本は−?
 パリ(仏)数千人−即時停戦求める、インドネシア、ジャカルタ−パレ
スチナの旗で埋め尽くされた。
     (以上の2つは、11月6日「東京新聞」朝刊4面より)

〔631〕11月4日(土)。午後2時。千代田区二番町、イスラエル大使館前。「殺すな、ガザ地区停戦緊急行動」

2023年11月01日 | メール・便り・ミニコミ
 愛読しているたんぽぽ舎のメールマガジンに、「東京新聞」掲載の鎌田慧さんのコラムが転載されていました。
 我が家は「東京新聞」をとっていないのでこの情報は有り難いです。
 実は今、鎌田さんの新刊『叛逆老人-怒りのコラム222』(論創社)を読んでいるところです。(ブログに紹介済み)
 この本は最近の4年半分の「東京新聞」の「本音のコラム」の再録です。まさに「日本の現代史の断面を書きつづけ」たものになっています。

 さて今回のコラムでは「殺すな、ガザ地区停戦緊急行動」を提起しています。
 呼びかけ人…雨宮処凛、上野千鶴子、落合恵子、神田香織、佐高信、田中優子、永田浩三、前川喜平、鎌田慧各氏

 仲間と久しぶりに都心に行こうかと考えています。ご一緒できれば嬉しいです。
 我が家からは有楽町線1本で行けます。帰りはどこかでビールでも。


 ◆殺すな ガザの停戦を!    鎌田 慧(ルポライター)

 ガザ地区へのイスラエル軍の越境作戦が拡大され、本格的な地上侵攻
が迫っている。27日、国連総会は緊急特別会合をひらき「人道的休戦」
を決議した。
 イスラエルや米国など14カ国が反対したが、賛成が121カ国、国際世論
の圧倒的多数が 』即時かつ持続的な人道的休戦」を決議した。
 日本は棄権だった。先の戦争で東京、大阪などの主要都市の空襲とヒ
ロシマ、ナガサキの惨劇を体験し、いまだその傷痕とトラウマを抱えて
いる加害と被害の日本こそが率先、停戦を呼びかける責任がある。
 すでにガザ地区では8千人の死者、そのうち3千人以上が子どもと伝
えられている。
 「とにかく殺戮を回避し人質を解放する人道的停戦をもとめる行動の
準備をすべきだった」と24日のこの欄で書いた後、私は昨年秋「安倍国
葬」反対デモを呼びかけた友人たちと「殺すな、ガザ地区停戦緊急行
動」を決めた。
 今週11月4日(土)。午後2時。千代田区二番町、イスラエル大使館前。
地下鉄有楽町線麹町駅、6番出口徒歩1分。呼びかけ人…雨宮処凛、
上野千鶴子、落合恵子、神田香織、佐高信、田中優子、永田浩三、前川
喜平さんと鎌田。
 遠く離れたアジアからの、かぼそい少数の声であっても、国際的には
つながっている。
 1日でもはやく殺し合いが止まれば、ひとりの子どものいのちでも救
えるかもしれない。
(10月31日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)