元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

朝ドラ「舞いあがれ」78話・大きな夢に向かって=複数の会社の得意な技術を組合せて高度な製品を<協同組合法・組織化法>

2023-02-06 15:02:35 | 社会保険労務士

 中小企業組織化法・中小企業協同組合法は成熟した法律であるが協同化等には困難な課題があってそれを指導する中小企業団体中央会が各県にある!!

 舞は「航空機産業参入支援センター」の説明会を参加することを社長のめぐみに提案する。亡き父が抱いていた「最高の夢」であったことを熱心に伝えたところ、めぐみは説明会に参加することに同意した。
 説明会の後半、航空機に参入するには専門的に対応しなければならず規模の小さな工場ではむつかしいのでは?また、資金の援助はしてもらえるのか?との発言があり、参入支援センターとしては、それに対する答えは用意していないということになったが・・・。

小山田(MC);そのハードルを乗り越えるには、どうすればいいのでしょうか。
;  株式会社イワクラの岩倉舞と申します。
    東大阪から来ました。亡くなった父の夢が弊社のねじを航空機に搭載することでした。
    私も、同じ夢を目標に掲げております。
    中小企業が航空機に参入する一つの方法として、私は複数の会社が協力すればよいのではないかと考えます。
    東大阪には、様々な工場があります。それぞれの得意な技術を組み合わせれば、高度な製品を生み出すことが可能です。
    数社が集まって一つの工場を作り、そこで航空機の部品を生産するんです。
    一括受注、一貫生産に対応するため、発注元にもメリットをもたらすのではないでしょうか。
 <説明会終了後、演壇で興味深く聞いていた男性が声をかける。>
荒金 ;岩倉さんとおっしゃいましたか。菱崎重工業の荒金(部長)です。
  ;株式会社イワクラの岩倉と申します。<以上、名刺を交換する>
荒金 ;東大阪でねじをやっておられるのですね。
  ;はい
荒金 ;先ほどの岩倉さんの発言、興味深く伺いました。複数の会社が協力して部品を作る。夢があっていい。
  ;ありがとうございます。
荒金 ;本当にそんなことが可能と思われますか。
  ;はい。東大阪には独自の技術を持ったまち工場がたくさんあります。力をあわせればすばらしいものを作りあげれると思うんです。
荒金 ;力を合わせるということが難しい。それぞれにはプライドと思惑がある。それでも、力を合わせることができますか。
  ;はい 同じ思いがあるからです。自分たちで作った部品を最高の製品に使って欲しい。
荒金 ;だから、航空機部品のチャレンジに同調する企業があるはずだと。
(舞の返事「はい」に続けて)
荒金 ;そして、御社にも優れた技術がある。
(舞の「あります」に続けて)
荒金 ;うん、面白い。
 (秘書;荒金部長お時間が・・・)
荒金 ;では、失礼します。
 株式会社イワクラの社長のめぐみは、舞が手を挙げて、積極的に発言したことに驚いていたようであったのだが・・・。
 そして、舞は菱崎重工業が重工業において、トップクラスであることをめぐみに確認したが、
 めぐみは舞に、そこは亡き父がイワクラの工場を継ぐまで勤めていた会社であることを伝えた。

 舞が考えるような中小企業同士が協力して製品を作りあげるというようなものとしては、制度として、すでに法的には出来あがっている。中小企業組織化法・中小企業等協同組合法であって、組織化法は昭和32年、協同組合法は昭和24年の成立の法律であって、戦後の復興期のころにはすでに成立していた成熟した法律でもある。舞の言うように、中小企業でも得意な技術を出し合い「協力すれば」、高度の製品ができる、これを後押しする法律なのである。基本的には、「協力」の態様としては、主には「協同化」して行うのと「協業化」して行うのが分かれるところであるが、協同は自分ところの企業は現状は一応そのままで、共同生産、共同販売・共同受注等を共同で何かをしようとする場合に使われる。一方、協業化は、各自の事業を全面的に提供して共同経営にしてしまうという、それぞれの会社の事業そのものを統合してしまうというものである。舞が提案した「数社が集まって一つの工場を作る」というのは、この協同化を意識したものであろう。

 荒金部長は「各会社にはプライドと思惑があり、それでも力を合わせるということができますか」と質問した。実はこのことが、協同化・協業化の際に超えなければならないハードルとなる。作者は、この難しい課題を荒金部長を通して指摘したのだ。現実には、その課題を克服するために、各都道府県には都道府県中小企業団体中央会があり、そこに所属する指導員が頑張っているのだ。

 (その後のドラマの展開・第85回) 今回はすぐに量産体制することとなったので、朝霧工業にお願いすることになったが、負けず劣らない試作品を作りあげたイワクラに、将来航空機部品に特化する気はないかと荒金部長が尋ねた。社長のめぐみは、特化の大きなリスクを考えて、今の現状を維持したいと答えた。しかし、その後、荒金部長からは「自動車部品」(エンジンのボルト)の発注を委託され、これこそ自社の機械では作れないところもあり、地区の仲間内で協力してもらい作ろうということになったのである。 
 

  
    


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