思うがままに

Step by Step

フロスト×ニクソン

2011-04-07 | 映画・ドラマ


2008年

amazonより
米テレビ史上最高の視聴者数を記録したショウビズ界の伝説
アカデミー賞受賞監督が、世界中を驚愕させた実話を映画化!

1974年、ウォーターゲート事件の汚名にまみれ、チャード・ニクソンは大統領を辞任する。
“アメリカ歴史上、自ら辞任した初の大統領”という不名誉なタイトルをまとうが、事件に関する特赦を得、追訴を逃れ政界を去っていった。
しかし、任期中の偉業をアピールすることで汚点を消すことを目論む彼はついに、3年間の沈黙をやぶってウォーターゲート事件を含む単独インタビューに答えることを承諾する。
ニクソンが選んだインタビュアーの相手は、英・豪で活躍し、これを機会にアメリカ進出を目指すコメディアン出身のセレブなテレビ司会者、デビッド・フロストだった。
誰もが意外な取り合わせに驚くが、お気軽なテレビの司会者フロスト相手のインタビューは、ニクソンにとって楽にこなせ、また、インタビューでアメリカ国民の心をとらえ政界復帰へチャンスを与えるもののはずだった。
しかしながら、それぞれがブレインを抱え取り組むインタビューは、まさに頭脳戦による格闘技。
ニクソンは、糾弾から逃れることができるのか?
フロストは、国民への謝罪を勝ち取れるのか?
4500万人が目撃したインタビューとその裏側で起こっていた頭脳戦を完全映画化!



2008年アカデミー賞で5部門ノミネートされた(受賞無し)話題作
インタビュー形式がメインの映画って初めて観たかも知れない
フランク・ランジェラとマイケル・シーンやそのサポーター達の駆け引きが意外と面白くて時間を忘れてしまうほど
インタビュー最終日の息詰まるようなやり取りやフランク・ランジェラの表情に、こちらもため息が出た

「私はあの夜、本当に電話したか?」
  「はい」
「何か話し合ったか? 重要なことを」
  「チーズバーガーです」
「チーズバーガー?」
  「失礼します」

プレゼントされたイタリア製の靴を手に取り、海を眺めながら物思いにふけるニクソンの後ろ姿
「チーズバーガー」の意味を探っていたのだろうか?
いいラストシーンだ


トウキョウソナタ

2011-04-07 | 映画・ドラマ


2008年



amazonより
カンヌ国際映画祭「ある視点」部門・審査員賞受賞!
巨匠・黒沢清の新たなる境地が、世界中から大絶賛の家族映画!!

ボクんち、不協和音。
お父さんも、お母さんも、お兄ちゃんも、そしてボクも――みんなナイショの秘密をもっている。
舞台はトウキョウ。
線路沿いの小さなマイホームで暮らす四人家族のものがたり。
リストラされたことを家族に言えないお父さん。
ドーナツを作っても食べてもらえないお母さん。
アメリカ軍に入隊するお兄ちゃん。
こっそりピアノを習っている小学六年生のボク。
何もおかしいものなんてなかったはずなのに、気づいたら家族みんながバラバラになっていた。
いったい、ボクの家で何が起こっているのだろう?


NHKプレミアム 『山田洋次が選んだ日本名作100選』 第3作目
私の単なる先入観からかも知れないが、役所広司その人とその演技がどうもこの映画の中では場違いな感じがした
監督の狙いは何だったのか分からないが、そのシーンさえなければめちゃめちゃ好みの映画だと思えた
香川照之の演技はとにかく凄い
家族の中の気だるく無機質っぽい雰囲気とそれぞれバラバラな関係が、やがて息子のピアノの音色と共に蘇って行くラストシーンはジーンとした
足音とパイプ椅子を片付ける効果音と共に映画は終わる
まるで監督自身が動き回りながら『この映画 如何でした?』と私に問いかけているような錯覚さえ覚えた
そんな小難いエンディングに ふと くすっ となった