思うがままに

Step by Step

タハーン ロバと少年

2011-02-17 | 映画・ドラマ


2008年

NHKより
8歳の少年タハーンは、祖父、母、姉と共にカシミール地方に暮らしている。
一番の友達はロバのビールバル。
3年前に行方がわからなくなった大好きな父に会いたいと思っている。
貧しくとも平穏な暮らしが続いていたが、遠くに銃声が聞こえるなど、軍と武装勢力の抗争もまた身近にあった。
ある日優しい祖父が突然亡くなり、ビールバルは借金返済のために旅商人に売られてしまう。
ビールバルを取り戻すために商人を追って山越えするタハーン。
やがて1人の男がタハーンに近づいてくる。

政局が不安定なカシミール地方の貧しい家庭に育った少年タハーン
お爺さんが亡くなってしまい、大好きなロバのビールバルが借金返済のために売られてしまう
少年はビールバルを取り戻すためならどんなことでもしてしまう
そんな少年の切実な願いがいじらしくも哀しい
そして、少年を取り巻く人々の温かさもジーンと胸を熱くする
タハーンが戻り、失踪していた父も戻ってくるような予感
爽やかな余韻を残してラストを迎える

私の周りでは非現実的な世界が今もカシミール地方には存在するのだろう
だからこそ、タハーンにとってビールバルと共に過ごす日々が幸せな時間なのかも知れない


第9地区

2011-02-17 | 映画・ドラマ

2009年

amazonより
これはピーター・ジャクソンとニール・ブロムカンプ監督が贈る、21世紀の〈リアル〉

あるものはエイリアンによる侵略を恐れ、あるものは技術の革新的な発展がもたらされると期待したが、宇宙船はヨハネスブルグ上空に浮かんだまま、動こうとしない。
しびれを切らした南アフリカ政府は偵察隊を派遣。
船内で彼らを待ち受けていたのは、弱り果てたエイリアンの群れだった。
彼らは故障した宇宙船に乗った難民に過ぎなかったのだ。
それから28年後、難民として生活するエイリアンと人間が暮らす共同居住区“第9地区”はスラムと化していた。
超国家機関MNUはエイリアンの強制移住を決定し、ヴィカスという男を現場責任者に指名する。
彼は立ち退きの通達をして回るうち、知らずに人類とエイリアンの歴史を変える大事件の引き金を引いてしまう―。


「アバター」「ハート・ロッカ-」と共に2009年米アカデミーの作品賞にノミネートされた話題作
製作は「キングコング」「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン
それなら面白くないはずがない! と観てしまうものの
とっつきのハンディーカメラのようなドキュメンタリータッチ映像/展開 そして喋りまくるヴィカスに多少閉口気味になってしまう
でも、それが映画全体のシリアスさ観る者に植え付けるようなプロローグであったことに気づく
黒い液体を浴びたヴィカスがどんどんエイリアンに変貌して行く哀れさ
エビのようなエイリアンの肢体
息子エイリアンのあどけなさ
おつむが悪そうなエイリアンが人間よりももっと高度な文明の持ち主であったこと
ヴィカスが親子エイリアンを守るシーンも
戦闘シーンもラストの母船に向かうシーンも
なかなか楽しませてくれる
されど、もう一度観てみたい!とはちと思わない