Eight-Door Memories

~ 〃歌探し人〃 takaboh のブログ ~         ※コメントは、管理者の承認後に表示されます。

ライ・クーダー

2014-09-28 14:19:06 | ルーツ・ミュージック



  Mexican Divorce - Ry Cooder

 小生がルーツ音楽が好きになったきっかけの一つは、間違いなく、ライ・クーダーを知ったことです。彼のデビュー・アルバムから 『チキン・スキン・ミュージック』あたりまでは、新譜が出るのを楽しみにしておりました。

 彼のギター、スライド・ギター、マンドリンなど小生は、アコースティックな楽器を弾きながら歌う弾き語りの彼が特に好きでした。

 彼は、一つのジャンルに囚われない音楽性を常に求め続けていて、いつでも何かしら新しいことにチャレンジしている姿勢も、新譜を聴く楽しみでもありました。

 この曲が入ったアルバム『パラダイス・アンド・ランチ』は、ファーストから聴き続けてきた小生からすると当時は、一番気に入ったアルバムでもありました。

パラダイス・アンド・ランチ
クリエーター情報なし
Warner Music Japan =music=


 好きな曲がたくさん入ったアルバムでしたが、本日は、この曲を取り上げました。ほのぼのとした彼のヴォーカルとメキシカン・フレーバーのサウンドが堪らなくいい感じで大好きな歌でした。

 アルバム『ジャズ』あたりから仕事や家庭で忙しくなり、ずっと音楽から離れていたこともあり、聴いておりませんでしたが、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』で、久しぶりに彼の健在さを知って嬉しい気持ちになりました。DVDも観ましたが、キューバ音楽の素晴らしさを教えてもらった映画でした。



  Mexican Divorce Nicolette Larson

 それでは、最後に、残念ながら亡くなってしまいましたが、ウエストコーストの歌姫、ニコレット・ラーソンのヴァージョンをお届けして、お別れといたします。

  

ジョフ&エイモス

2014-09-26 16:36:33 | フォーキー



  Geoff & Amos Live in Osaka "Small Town Talk"


 まずは、ブログがOCNのブログ人のサービス停止に伴い、やむなくこちらへ移転することになりました。今度は、こちらで宜しくお願いいたします。


 この曲、ボビー・チャールズの名曲で、多くのアーティストにカヴァーされています。かの伝説のロック喫茶、ブラックホームの小冊子の名前にもなった曲名ですが、ボビーが亡き今、生で聴きたいとすれば、やはりこの二人のパフォーマンスでしょうか。


ボビー・チャールズ
クリエーター情報なし
ワーナーミュージック・ジャパン


 エイモス・ギャレットは、マリア・マルダーのアルバムのバックで知ったギタリストでした。「真夜中のオアシス」でみせたような、都会的、ジャジー、ファンキー、ムーディーというような変幻自在なギタリストをそれまで聴いたことがなかったので、彼のフレーズは衝撃でした。


 ジョフ・マルダーは、ジム・クエスキン・ジャグ・バンド、ジョフ&マリア、ソロと以前より継続してずっと好きなアーティストです。度々、来日もされていますが、まだ機会がありません。


 小生が学生だった時代は、年配の方は分かるかと思いますが、来日する外国のアーティストのことを「外タレ」と呼んでいた時代で、今のようにコアなアーティストが、日本によく来るというのはありませんでした。


 田舎にいると上京してライブを観に行くというのは、仕事もありましたし、そうそうできることではなく、小生がこれまでに観たのは、ロビーとリチャードが抜けたザ・バンドとセクションがバック・バンドのキャロル・キング&ジェームス・テイラーの2回だけです。


 ブラックホークが無くなった後は、築地にあった鈴木カツさんがやっていた「エニィ・オールド・タイム」に出張の際などに通っておりました。その店名もマリア・マルダーのデビュー・アルバムに入っていたジミー・ロジャーズの曲名で、馴染みのお店でしたが、今はもうありません。寂しい限りです。


 機会があったら行ってみたいと思っていたライブ・ハウス「バック・イン・タウン」は、キャロル・キング&ジェームス・テイラーのライブの後に立ち寄ったら、既に閉店の準備をしていて、入ることができませんでした。


 もし、小生のような好みの者が上京した際、ライブハウスでもロック喫茶でもどこかお薦めのお店でもあれば、どなたか教えて下さい。m(_ _)m


 移転して最初の書き込みでしたが、何か支離滅裂になってしまいました。gooブログのこともまだよく分かっておりません。逐次、修正していきますので、重ねまして宜しくお願いいたします。



J,D.クロウ&ザ・ニュー・サウス

2014-09-22 17:49:16 | カントリー・ブルーグラス

  J.D. Crowe & The New South: When the Leaves that are Green Turn to Brown | Jubilee | KET


 この曲は、サイモン&ガーファンクルの歌ですが、それもバンジョーの名手、J.D.クロウにかかるとこのようなブルーグラスになってしまいます。


 このJ.D.クロウ&ニューサウスと言えば、小生が若かりし頃は、後のスーパー・スター、トニー・ライス(guitar)、リッキー・スキャッグス(mandolin)、ジェリー・ダグラス(dobro)などを輩出し、リーダーのJ.D.クロウは、アール スクラッグスやドク・ワトソン亡き今、大御所とも言える存在です。


 小生がカントリー・ロックやブルーグラスに興味を持ったのは、前回も書きましたが、もともとはザ・バーズが最初でした。

 それで、ブルーグラスが凄いと思うようになった決定打は、なんと言っても、当時のニューグラスのスーパー・セッション、ミュール・スキナー・ライブやオールド・アンド・イン・ザ・ウェイのアルバムでした。


 それらのスリリングな演奏と歌を聴いたこと、そして、ボブ・ディランのバック・ミュージシャンとして売り出し中だったノーマン・ブレイクのソロ・アルバムを聴いたことで、ブルーグラスを好きになってしまいました。


 ブルーグラスは、その当時、伝統とともにカントリー・ロックやS&Wの歌などとの融合が図られつつあり、サウンド的にも進化してきておりました。

 小生が当時、聴いたのは、今思うと純粋なグルーグラスではなく、ニューグラスと言われた新しいブルーグラスだったと思います。


 当時のアルバムでは、カントリー・ガゼット、ローワン・ブラザーズ、ニューグラス・リバイバルなどでした。

P9230562


 ところで、昨日は先日のライブの打ち上げに友人のPinebridgeさんと一緒に行って、先日のライブでは、楽屋にいて聴けなかった他のバンドの演奏を最高のロケーションの中で楽しませてもらいました。


 その詳細は、Pinebridgeさんが彼のブログ「Pinebridge-Guitar-Memo」で書いてくれておりますので、宜しければ、ご覧下さい。


 ちなみに昨日、この曲もステージ上でぶっつけで演奏することになり、S&Gヴァージョンでやらせてもらったのでした。



グラム・パーソンズ

2014-09-19 15:23:33 | カントリー・ブルーグラス

  Gram Parsons - In My Hour Of Darkness


 今日は、麻薬の過剰摂取で残念ながら享年26歳という若さでこの世を去った元バーズ、元フライング・ブリトー・ブラザーズのグラム・パーソンズの41回目の命日です。


 彼が亡くなってしまった頃に、小生は彼のことを知ったので、衝撃でした。41年前、小生はバーズのアルバム「ロデオの恋人」をよく聴いていて、カントリー・ロックが好きになりました。


 それで彼のソロ・アルバムの「G.P」や「Grievous Angel」も買ってよく聴きました。


 この曲は、「Grievous Angel」のラストの曲でした。また、一緒に歌っている無名だったエミルー・ハリスを見出したのも彼の功績でありましょう。


 大学に入ったばかりの頃は、まだタイトなロックも聴いていて、ローリング・ストーンズが初めて来日するということで、新宿のピアだったかに徹夜で並んでチケットをやっと確保したものの、これもまた麻薬のせいで、来日公演はキャンセルとなり、彼等を観ることは叶いませんでしたが、当時好きだった彼等のアルバム「スティッキー・フィンガーズ」で歌われた「ワイルド・ホーセズ」がグラム・パーソンズのことを歌ったものだったということ知ったのは、それから少し先のことでした。


 傷心に打ちひしがれたエミルー・ハリスは、その後ソロとなり、スターの道を歩んでいくことになったのが救いでした。


 歴史に「もしも」はありませんが、彼が未だ存命であればと、その後のことなどに想いを馳せたりしてしまいます。


 小生の中では、未だに彼がカントリー・ロックの星であって、その星は未だ輝いています。


  Old & in the Way / Wild Horses


 最後に「ワイルド・ホーセズ」の話を出しましたので、ローリング・ストーンズのバージョンではありませんが、ブルーグラス界のスーパー・セッション・アルバム「Old & In The Way」からのヴァージョンを追加します。



マリー・トラヴァース

2014-09-16 14:25:38 | フォーキー

  IN MEMORY OF MARY TRAVERS ~ There Is A Ship ~

 

 今日は、元ピーター、ポール&マリーのマリー・トラヴァースの5回目の命日です。

 

 もう5年になるのですね。小生がギターやブログをやり出したのが6年前くらいになりますが、その当時は、まだピーター、ポール&マリーを語るブログも多く、小生もレモンさんのブログ「LEMON TREE」にお世話になっておりました。

 

 小生は団塊の世代の次の世代になるかと思いますが、ピーター、ポール&マリーは、60年代に活躍しましたので、小生は、10代にいくらかその洗礼を受けておりました。

 

 当時は、ケネディ暗殺事件、キング牧師暗殺事件、ベトナム戦争などがあり、フォークは、そのような時代に比例するように流行していました。

 

 今のように動画で観ることもできなかったので、ラジオから流れてくる彼等の歌を耳にしており、高校生あたりになると彼等が歌った有名なフォーク・ソングは、自然に覚えてしまっていたような感じでした。

 

 PPMの歌は、ハーモニー、サウンド、どれをとっても洗練されておりながら、パワーもありました。その印象は、時代の記憶とともにずっと残っておりました。

 

 ですから、マリーが亡くなった時は、彼女の歌声を聴くと涙がこぼれてしまうくらいとても悲しい出来事でした。

 

 とはいえ、人は誰でもいずれはその時がやってきます。マリーが幸せだったことを信じて、ご冥福を祈りたいと思います。

 

 歌は、タイトルこそ違いますが、「Water Is Wide」です。