Eight-Door Memories

~ 〃歌探し人〃 takaboh のブログ ~         ※コメントは、管理者の承認後に表示されます。

少し重い気持ち・・・

2008-10-31 08:25:00 | 本と雑誌

奥入瀬渓流(08/10/05撮影)
Pict0176

 今朝はよく晴れています。しかし、ほんとに寒くなって参りました。

 さて、昨日、『硫黄島の血戦』(学研文庫)を読み終えました。戦記ものなので、読み終えたあとの爽やかな達成感はなく、やはり重く、いろいろと考えさせられることばかりでした。しかし、本土防衛の為の最重要の地だったとは言え、最後の最後まで祖国の為、戦い殉じた英霊の皆様のことを思うと、自分の精神面について、あらためて深く考えさせられてしまいました。

 米軍の帰還者の中には、尊敬できる軍人としての敬意から栗林中将の写真を自分の部屋に飾り、毎日お水をあげている方もいらっしゃるとのこと。今や硫黄島で戦った日米双方の軍人が和解し合い、ともに慰霊祭を行う時代になっているそうですが、「戦争は伝えても、憎悪や怨念を伝えてはいけない。」という言葉が最も過酷な戦いだっただけに、重い言葉として残りました。栗林兵団長決別の電文は、今後も忘れないよう記憶にとどめたいと思っています。また、栗林中将の最後の有名な歌ですが、この機会にご紹介いたします。

   国の為重きつとめを果し得で 矢弾尽き果て散るぞ悲しき

 死に至ろうとする間際まで国を思い、死んでからも国の行く末を見守ろうと決意して、死んでいった方が存在したという事実、そんな精神の高みには到底及びもつきませんが、自分自身のことしか考えない自分、そういう世の中の風潮、そして昔の方々が命を賭けて守ろうとした日本がこのままでいいのかをもう少し真剣に考えていかなければならないような気がいたします。

 ところで、本日の曲になりますが、少し重い気持ちになりましたので、気分を変えてオールディーズで行ってみたいと思います。アメリカン・ポップス界がアメリカ版ビートルズとして送り出した彼らです。

  The Monkees - Daydream Believer (1966)

 この曲の作者、元キングストン・トリオのジョン・スチュワートは今年逝ってしまいました。


嗚呼、硫黄島

2008-09-25 07:54:06 | 本と雑誌

211v0yvck5l__sl500_aa140_

 今朝は少し曇っているようです。朝夕めっきり冷え込むようになりました。背中の状態は慢性化してしまい、肩がこっているのは、当たり前のようになってしまっています。しかし、今月はまだ一日も休暇がなく、ずっと仕事をしているので、ゆっくりと一日でも休みたいです。

 昨日、青森へ出張し、電車の中で『日本の戦歴 硫黄島の血戦 (学研M文庫) (文庫) 』という本を読み始めました。昨年だったかクリント・イーストウッド監督の映画『硫黄島からの手紙』(二部作のうち日本側からみたほう)を観て、いろいろと思うことがあり、本も何冊か購入し、何冊か読みましたが、この本はまだ読んでいませんでした。

 硫黄島の戦闘は、前に読んだ旅順攻防戦とは逆に日本が守る立場の戦いになっており、その意味でも興味深く読んでいます。 圧倒的戦力と物量を誇る米軍の攻撃の中で、悲惨なまでの戦いの末、最後は玉砕という結末に終わりはしますが、一日でも本土決戦を先延ばしにして、米軍を硫黄島に引きつけるという捨て身の信念と戦法で、戦果的には日本側が米軍を上回るという奇跡的な戦い(このようなことは歴史上、硫黄島と確かギリシャと戦ったスパルタの2例くらいしかないはず!?)をし、米軍に対して、日本人の不気味なまでの強さと恐ろしさを感じさせ、終戦後の日本の占領政策を極めて穏便なものにならしめたという日本人にとっては、決して忘れてはいけない歴史の一つと言えますが、自分も仕事とか生活にかまけ、ついつい忘れ去り、またコアラ病などと言っていることなどあり得ないような硫黄島の戦いにあらためて想いを馳せ、自分を反省させられ、同時にこの悲惨な戦いに犠牲になられた皆様に敬意と感謝の気持ちをもたずにいられません。

 しかし、この戦いの末、日本人というものの強さに米軍占領政策は表面上は穏便に行いましたが、精神面においての破壊と洗脳は徹底的に行われたということも決して忘れてはいけないことでしょう。今の日本人は、戦前とはまるで変わった民族になっているというのがいい意味でも悪い意味でも言えるかと思います。戦前の教育を受けた方々が少なくなるにつれて、その比率的は、GHQが意図したとおり(日本弱体化、国家意識の破壊、愛国心喪失、道徳破壊、個人主義の助長、etc)に悪いほう、悪いほうへと向かっているように思えますが・・・。

 まだまだ書きたいこともあるのですが、時間がきてしまいましたので、本日の曲にしたいと思います。この曲、takabohには、ビートルズ・ナンバーの中でもかなり好きな曲の部類に入るもので、今回もまたカントリー系のフェイバリット・アーティスト、アリソン・クラウスでお贈りします。

  Alison Krauss  -  I Will

 


やっと完読

2008-09-19 07:14:29 | 本と雑誌

Image2

 今日も晴れです。 また背中が痛み、5時には目が覚め、朝風呂に入れば、少しはほぐれるかなというので、ゆっくりと入ってきました。コアラ病(takaboh用語)にかかっているので、精神的には、半分壊れかかっているかも・・・。でも、というか、だからなのか、まだブログも続いています。

 6月に『坂の上の雲』を完読し、7月から読んでいたこの本、まったく進まず、先日やっと読み終えました。『坂の上の雲』の印象が強烈だったので、『旅順攻防戦の真実-乃木司令部は無能ではなかった』(PHP文庫)の副題に惹かれて読み始めましたが、小説ではないので、軍事的、また学問的意味から旅順攻防戦を検証しているので、面白みには欠けるのですが、やはり『坂の上の雲』とは違った見解を知ることができました。

 『明治は遠くなりにけり』、『温故知新』、『歴史を学ばない民族は滅びる』など、歴史の本を読んでいるといろいろな言葉を思い起こし、その大切さをあらためて感じます。

 ちょっと今日はカタイかも・・・!? 背中も硬いが、話も硬い。まるでいいところがないので、曲のほうに行きたいと思います。

 先日の〃ゆるゆるライブ〃のアフターで、sueさん & paul さんlが歌ってくれた「夢の人」。この曲、ポール・マッカートニーも好きみたいですね。takabohもカントリーぽくって、好きなナンバーなんですが、歌詞が早口言葉みたいで、takabohの舌は追いついてくれないので、つらい歌です。それでは、ウイングス・ヴァージョンでどうぞ!

  Paul McCartney & Wings - I've Just Seen A Face (Seattle '76)

 


雑誌を読みました

2008-08-08 07:24:37 | 本と雑誌

Img_1381  

 長編歴史小説「坂の上の雲」を読み終えた後、いろいろとばたばたしていて、読書と言えば、雑誌「歴史街道」8月号を読んでおりました。この雑誌ですが、歴史ものが好きなので、面白そうな記事があれば、たまに購読しています。

 今回は、「闘将・角田覚治」という海軍軍人の記事に興味があり、買いました。これまで、海軍としては、山口多聞中将、陸軍としては、栗林忠道大将が、太平洋戦争においての尊敬できる軍人でしたが、この方もその一人になりました。
 その他、「明智光秀 3つの謎」という記事も面白い記事でした。半分くらいまで読んで、中途半端な「旅順攻防戦の真実」をこれから読みたいと思います。もうかなり前のことは、忘れておりますが・・・。(^^;)

 今日も暑い日になりそうな朝です。一雨欲しいという思いを込めて、次の曲をお贈りします。最近は、よくコマーシャル・ソングになっています。邦題は「雨に濡れた朝」、キャット・スティーブンスが歌っています。彼がキリスト教的な詩に感動し、曲をつけたのだそうです。学生時代、好きな曲の一つでした。

 Cat Stevens - Morning Has Broken - Live 1973