今朝はよく晴れています。しかし、ほんとに寒くなって参りました。
さて、昨日、『硫黄島の血戦』(学研文庫)を読み終えました。戦記ものなので、読み終えたあとの爽やかな達成感はなく、やはり重く、いろいろと考えさせられることばかりでした。しかし、本土防衛の為の最重要の地だったとは言え、最後の最後まで祖国の為、戦い殉じた英霊の皆様のことを思うと、自分の精神面について、あらためて深く考えさせられてしまいました。
米軍の帰還者の中には、尊敬できる軍人としての敬意から栗林中将の写真を自分の部屋に飾り、毎日お水をあげている方もいらっしゃるとのこと。今や硫黄島で戦った日米双方の軍人が和解し合い、ともに慰霊祭を行う時代になっているそうですが、「戦争は伝えても、憎悪や怨念を伝えてはいけない。」という言葉が最も過酷な戦いだっただけに、重い言葉として残りました。栗林兵団長決別の電文は、今後も忘れないよう記憶にとどめたいと思っています。また、栗林中将の最後の有名な歌ですが、この機会にご紹介いたします。
国の為重きつとめを果し得で 矢弾尽き果て散るぞ悲しき
死に至ろうとする間際まで国を思い、死んでからも国の行く末を見守ろうと決意して、死んでいった方が存在したという事実、そんな精神の高みには到底及びもつきませんが、自分自身のことしか考えない自分、そういう世の中の風潮、そして昔の方々が命を賭けて守ろうとした日本がこのままでいいのかをもう少し真剣に考えていかなければならないような気がいたします。
ところで、本日の曲になりますが、少し重い気持ちになりましたので、気分を変えてオールディーズで行ってみたいと思います。アメリカン・ポップス界がアメリカ版ビートルズとして送り出した彼らです。
The Monkees - Daydream Believer (1966)
この曲の作者、元キングストン・トリオのジョン・スチュワートは今年逝ってしまいました。