Bob Dylan and The Band: Forever Young/Baby Let Me Follow You Down
今日もまた晴れていますが、風が強いです。
さて、今日は The Band のリード・ギターのロビー・ロバートソンについて書いてみます。今日の曲、ディランのバックを務めるThe Band ですが、リード・ギターをギンギンに弾いているのがロビー・ロバートソンです。この姿が自分が学生時代のリアル・タイムなディランであり、The Band なので、懐かしいです。
ギタリストのロビーは、いろいろな形容詞があって、奏法的には例のピキパキするピッキング・ハーモニクスの発明者として有名ですが、いわゆる〃へたうま〃ギタリストの代名詞とされる人です。この曲を聞いてもそんなに上手いとは思いませんが、壺にはまった時の彼のプレイは鳥肌が立つくらいすばらしい名演も多々あり、ファンも多いギタリストです。名演時のプレイは、エモーショナルで、センスを感じさせる素晴らしいものです。
彼らを見れるのもたぶん最後ではないかということで、'94年、新生 The Band の来日公演を見に行きました。その時の印象は、やはり、ロビー・ロバートソンがいなかったというのは、彼あってのサウンドが耳慣れているせいで、やはり物足りなさを感じました。 ロビーはThe Bannd 解散以来、目立った活動もせず、The Band 時代に見せたあの才能がすっかりどこかへ行ってしまった印象を持っています。ソングライターとしてのすばらしい曲の数々、プロデューサーとして、埋もれていたシンガー・ソングライターの名盤を数多く生み出し、そして、ギタリストとして、ラスト・ワルツで見せたあのご機嫌なプレイなど、バンドにおいて、やはり無くてはならない人だったと思っておりました。
しかし、こうして、時が経ってしまうと彼が抜けた新生 The Band においても、The Band サウンドは健在でしたし、それなりの輝きがありました。また、ロビーのソロ・アルバムも聴きましたが、The Band サウンドとは一線を画すものであり、自分としてはソロの彼をあまり聴きたいとは思いませんでした。
ディランの「Planet Waves」という「ベースメント・テイプス」の時代のように再びThe Band とともに作ったアルバムでの彼の演奏は、当時、自分には神がかって聞こえました。特に次の曲など大好きでしたので、聞いて見て下さい。アウトロはしびれます。
Planet Waves - 02 Going, Going, Gone