テックス・メックスという言葉を知ったのは、いつのことだったのか、既に忘れてしまいました。
ライ・クーダーの「チキン・スキン・ミュージック」の頃だったでしょうか。それともダグ・サームを知ったことで知ったのか?
とにかく、テックス・メックスの代表格、ダグ・サーム率いるこのバンド、というかテックス・メックス・オールスターズ的バンド、テキサス・トーネイドスです。
アメリカの音楽は、地域によりいろいろな特色を持っており、テキサスは、その昔はメキシコだったこともあり、メキシコ音楽の影響やそこに移住してきたドイツ系の移民の音楽などが混じり合って、テックス・メックスと呼ばれる独特の音楽になったらしいです。
ダグ・サームの代表曲であるこの曲。学生の頃、ダグ・サームの音楽を始めて聴いた時のあの摩訶不思議なチャッチャ・チャッチャ、チャッチャ・チャッチャという独特のリズムを刻むオーギー・メイヤーのキーボードが鮮烈な印象でした。
その当時から、ダグ・サームのアルバムは2枚ほど持っていたので、テックス・メックスには親しんでいたつもりでしたが、その乾いた声、キーボードやアコーディオンの独特の響きから、テキサスの風を感じ、ほとんど飲んだことはありませんが、テキーラやアメリカのその地に想いを馳せて彼等の音楽を聴いたりしておりました。
このテキサス・トーネイドス、そのほとんどが今はもう亡くなってしまったダグ・サーム、キーボードのオーギー・メイヤー、アコーディオンのフラコ・ヒメネス、ギターのフレディ・フェンダーというテックス・メックス界のスター達の雄姿を今こうして見ることができるのも時代の流れを感じます。