笑顔の江川

薬害エイズを考える山の手の会のご案内
薬害被害者、がん患者の支援活動
尊敬する勝海舟や田中正造のコメント

立松和平「風聞・田中正造 白い河」を読んで

2010-07-27 20:22:16 | 日記
今年2月に亡くなった立松和平の最後の小説「風聞・田中正造 白い河」を読みました。立松和平が死の直前に書いたものです。立松和平は栃木県の生まれで家族が足尾鉱山に関係していたこともあり足尾鉱毒事件はライフワークにしていたそうです。
足尾鉱毒被害民が立ち上がり運動が盛り上り官憲と衝突した川俣事件。国会議員として足尾鉱毒事件を取り上げる田中正造。国会で政府を追及することの限界を感じて天皇に直訴する田中正造。被害民の運動や田中正造の行動で社会に注目されていた足尾鉱毒事件が徐々に静まりかえり、政府の足尾鉱山の追求をかわして渡良瀬川の治水事業と変わっていく様子が描かれています。
現在の公害や薬害でも、原因究明にふたをして新しい事業に変えていく政府の姿勢、事件が社会から風化していく様子は、今も昔も変わらないような気がします。
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エイズフォーラム

2010-07-25 10:53:59 | 日記
毎年、夏に横浜にエイズに関する諸団体が集まってエイズフォーラムというイベントを行っています。薬害エイズを考える山の手の会も毎年参加しています。今年も参加します。エイズは薬害エイズ訴訟で国との和解により治療体制は進歩して、今ではエイズは生きられる時代になりましたが、エイズに対する社会の無理解や無関心から生きづらい社会にもなっています。薬害エイズ訴訟の和解から14年、薬害エイズも忘れられつつあります。こんな状況の中、若い世代にいかに薬害エイズを伝えていけば良いのか、ネット環境も使いながら考えていきたいと思います。
日時:8月7日(土)午後1時~3時
場所:かながわ県民センター303号室(横浜駅西口徒歩5分)
内容:参加者とネット環境を使いながら様々な世代の人と薬害について語り合います。
*AIDS文化フォーラムIN横浜は8月6日(金)から8日(日)の3日間行われます。詳しくはhttp://www.yokohamaymca.org/AIDS/index.htm
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勝海舟と田中正造

2010-07-24 18:58:30 | 日記
亡くなる半年前の勝海舟に田中正造が会っている。勝海舟は足尾鉱毒事件の明治政府の対応に疑問を持っており、その足尾鉱毒事件の解決のため奔走した田中正造に理解を示している。明治政府は足尾鉱山の事業主である古河市兵衛と関係が深く、鉱山開発に力をいれる明治政府に対して鉱毒問題を取り上げ鉱業停止を訴えることは大変難しい。しかし田中正造は国会で足尾鉱毒問題を取り上げる。常に鉱毒被害民の立場に立って国会で鉱毒問題を取り上げた田中正造に勝海舟は「百年後の総理大臣に」と書きしるした。文明は進んでも被害民の立場に立って奔走する国会議員はどのくらいいるだろうか?
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笑顔の源

2010-07-23 20:59:33 | 日記
私の人間、喜怒哀楽はあります。悲しいときに笑うことは難しいでしょう。しかし人間同士が理解し合い楽しくなれば笑顔も出てきます。こんなあたりまえの人間の笑顔は素晴らしい力になります。昔こんなことを聞きました。あるHIV陽性者が付き合っていた友達のHIVのことを知られお付き合いが終わり誰にも理解されず悲しんで体調を悪くしてしまいましたが、その後HIV陽性者を支援する会と出会い、自分自身がHIV陽性者であることを話せるようになり会の仲間と分かち合い笑顔がでるようになって、体の数値が良くなったそうです。笑顔は体調を良くし、仲間とつながり、やがて人間の社会を平和にしてくれます。
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他人事

2010-07-22 23:11:42 | 日記
薬害エイズを考える山の手の会で薬害エイズ被害者や薬害肝炎被害者と共に社会保障と保険について話し合った。参加者9名でざっくばらんな議論が出来た。エイズ、肝炎の問題にとどまらず、不登校の話題まで出て、日本のお役所は訴えなければ動かない、官僚に現場の感覚、理解が出来ない、と様々な議論が出来た。参加者の様々な意見を聞いて、やはり日本は社会問題に対して他人事であると感じた。次回も参加者の中から当事者意識を持った議論で深めたい。
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