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明治維新から国民の歴史を問うー田中正造と足尾鉱毒問題

2017-05-21 15:24:04 | 日記
現代は国民にとって完成された社会なのでしょうか。今の国会の状況を見ていると全く完成されていないように思います。いや完成などなく常に歴史の中に国民の不断の努力がなければなりません。明治維新から150年近くが経ち、明治に作られた国会は自由民権運動から多くの人物が国会でその歴史を刻んできました。足尾鉱毒事件の問題解決に奔走した田中正造も栃木県会議員当時から自由民権運動にかかわり国会開設運動にも積極的にかかわりました。

その田中正造は
「旧幕時代には百姓や町人が侍に無礼があったとして切り捨てられたが、今のように憲法の規定がある以上、切り捨てにされて決して勘弁するものでない」
「我々は死を賭して憲法を守って、ここ(谷中村)を動かない。その訳は、憲法なき国は、どこに行っても安全な場所がないからである。それゆえ我々は自己の自由意志で憲法の精神を守るものである」
「人が大切に思うものは生命、財産、自由、名誉の四つであるが、とりわけ生命は大切で、生命がなければ他の三つのものも無用になってしまう。そしてその生命を守るのが法律である。したがって法律を蔑ろにするものは、大切な四つを破壊するものである。国家が存在するのは、この大切な四つのものを守るためである」

この田中正造の言葉のように現在の国会は動いているでしょうか。むしろ明治維新から続いている強いものを強調した国家権力をさらに強いものとして、国民の生命、財産、自由、名誉を守る国民の政治から遠ざかっているように感じます。国会は国民が選択した国会議員で成り立っています。今の国会の状況を見たとき国民の選択の努力が足りないと言わざるを得ません。明治維新から国民の歴史を振り返ることが今こそ必要な時はないでしょうか。
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