今日は早稲田奉仕園において学生が中心となって薬害サリドマイドの学習会がありました。お話は薬害サリドマイド被害者。サリドマイドは1957年に西ドイツで鎮静・睡眠薬として開発された薬で日本でも1958年1月に睡眠薬として製造販売されました。妊婦や小児でも安心して飲める薬として売り出されました。しかし妊婦が服用すると胎児に奇形が生じ、生まれてきた子供は手足や身体に障害を持ってしまいました。裁判でも闘われすでに和解ますが、生まれてきた子供は障害を抱え自分自身の生活も大変なところ、生まれつきの障害ということで一家離散したり差別・偏見により苦しい生活を強いられました。既に50年の歳月を苦しみながら生き続けています。今日の当事者の生の声は、障害者、患者としての話だけでなく一人間としても非常に重いお話でした。「薬害は人災」「薬害の繰り返しは被害の蓄積を待つからー副作用から薬害に押し上げている」「本来防げる被害に沈黙の加担をしている」薬害の被害について厳しい指摘をしていました。しかし被害者はこの大変な生活からも自分一人で生き抜いて、悲しい状況をも「これが生きていくこと」なんども困難を乗り越えて「人間って素晴らしい」という自らの言葉が出て感銘を受けました。薬害を起こしている社会の一員であることを当事者意識を持って行動しなければならないと痛感した学習会でした。
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