「君らには見えないか。大きな体をして、小さな事に心配し、あげくの果に煩悶して居るものが、世の中にはずいぶん多いではないか。駄目だよ。彼らには、とても天下の大事は出来ない。つまり、物事をあまり大きく見るからいけないのだ。物事を自分の思慮の裡に畳みこむ事が出来ないから、あの通り心配した果てが煩悶となつて、寿命も何も縮めてしまふのだ。全体自分が物事を吞み込まなければならないのに、かへつて物事の方から呑み込まれてしまふから仕方がない。これもやはり余裕がないからの事だ」(勝海舟「氷川清話」より)
勝海舟は無我の境地が必要だと言っています。自分が、自分がと自分の事ばかり考えて他人が見えなくなっている現代、勝海舟の言葉が心に響きます。
勝海舟は無我の境地が必要だと言っています。自分が、自分がと自分の事ばかり考えて他人が見えなくなっている現代、勝海舟の言葉が心に響きます。