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民の声は政府に届くかー足尾鉱毒事件の押出し

2018-05-12 19:23:29 | 日記
足尾鉱毒事件の政府の対応は鈍く、被害は拡大していきました。渡良瀬川流域の被害民は政府の対応の鈍さに怒り何千もの被害民が東京へ向かって押出しと呼ばれる請願行動に向かいます。これに対して官憲が行動を阻止しようとします。大勢の被害民は官憲の阻止を振り切り東京の政府に詰め寄ります。この問題を当時管轄していたのは農商務省で当時の大臣は榎本武揚です。榎本武揚は鉱毒調査会を設置して自らも現地へ赴きます。政府は当初、足尾鉱山側と被害民との民事上の争いであるからと公的な介入に及び腰でしたが、被害の甚大さに動かざるをえませんでした。この動きを大きく動かしたのは被害民の声に動かされ被害民に寄り添った田中正造の行動をはじめ勝海舟や津田仙も関心を示し新聞なども取り上げたことも影響していきました。
明治の初めからいまだに公害は繰り返され政府の対応の鈍さから被害は拡大していきました。被害民をはじめ被害の甚大さに共鳴した民が声をあげ政府を動かしてきた事実はありますが、いまだに被害が繰り返されている事実も反省しなければなりません。
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