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人情世態の観察法ー勝海舟

2014-06-19 20:31:55 | 日記

「官軍が江戸城へ押し寄せて来た頃には、おれも大いに考へるところがあつて、いはゆる破落戸(ならずもの)の糾合に取掛つた。それはずいぶん骨が折れたよ。毎日役所から下ると、すぐに四つ手籠に乗つて、あの仲間で親分といはれる奴どもを尋ねてまはつたが、骨が折れるとはいふものの、なkなか面白かつたよ。貴様らの顔を見こんで頼むことがある。しかし貴様らは、金の力やお上の威光で動く人ではないから、この勝が自分でわざわざやつて来たと一言いふと、へー分りました、この顔が御入用なら、いつでも御用に立てますといふ風で、その胸のさばけて居るところなどは、実に感心のものだ。官軍が江戸にへはいつて、暫時無政府の有様であつた時にも、火付けや盗賊が割合に少なかつたのは、おれがあらかじめこんな仲間の奴を取り入れておいたからだよ」(勝海舟「氷川清話」より)

勝海舟らしい言回しです。世間が大変なときにも上の方ばかり見ずに常に自らが問題のあるところに足を運び対話する。それによって問題の所在がはっきりと分かり行動をもって対処する。この勝海舟の行動こそ現代人は学ぶべきでしょう。

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