九兵衛旅館は、細い路地を入ったところにあり、表通りの駐車場に車を停めて歩いていくことになります。初めてだとちょっとわかりにくいかもしれません。
浴室は、大浴場2ヶ所(山の湯、川の湯、20時で男女入れ替え)と空いていれば利用できる貸切がひとつ。ナトリウム・カルシウム硫酸塩泉ですが無色透明無味無臭です。ただ、結構あったまります。大浴場は夜間のみ消毒しているとのことですが、若干塩素臭が残っているような気がします。
このほか、すぐ近くにある珠玉やのお風呂と共同浴場は無料で使用することができます。
そして、九兵衛旅館の最大の楽しみは食事にあります。
手前にあるのは、自家製胡麻豆腐ごまだれです。
奥の竹の包みの中は、握りずし。雲丹と本鮪と赤海老でした。本来は地魚のようですが、水揚げがないので変更になったのでしょう。でも、充分に美味しいです。酒田には美味しいすし屋が結構ありますが、そこよりも美味しいかもしれません。
こちらは庄内産の平目のお造りです。見た目はきれいですが、食べるわけにも行かずちょっともったいない気がします。
こちらは別注文のだだちゃ豆。ゆで加減がさすが本場です。
庄内豚の冷製しゃぶしゃぶ味噌ヴィネグレットソース。洋風甘酢味噌あんかけと言った感じでしょうか。絶妙の組み合わせです。
奥の小鉢はだだちゃ豆の和風ムースです。
ここは、地元の日本酒も充実しています。
今回は上喜元と鯉川にしました。
とうもろこしと夏烏賊の香味揚げ。てんぷらにする発想がすごいと思います。
料理はまだまだ続きます。
トマトのファルシーべっこうあんかけ。あんは出汁味ですが、ここの出汁は本当にいい味です。
なすのそうめん。これは不思議な感じでした。
食事は鯛茶漬けです。すでに満腹にもかかわらず全部食べてしまいました。
最後は手作りあんみつ。あんこもアイスも寒天もすべてしっかり作ってあるのがわかります。
ここの食事は評判にたがわず美味しかったです。特に出汁の使い方は絶妙です。味付けは個人的にはほんの少し濃いかなと思いますが、誤差範囲でしかありません。
確実に過去に宿泊した宿のなかでベスト3に入る食事でした。
ところで、九兵衛旅館では、何種類かの食事プランを選択することができます。今回は、あのアル・ケッチャーノ特製 イタリアンケーキ付きプランにしていたので、ズコットがついてきます。
今では日本、いや世界に名をとどろかせるアル・ケッチャーノ、以前に一回ランチに行ったことがあり、実は今回、ランチタイムに行きたいと思っていたのですが、満員で断念しました。
さすがに部屋に持ち帰りましたが、まったくしつこくなく、結局全部食べてしまいました。
<3日目に続く>