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仁淀川日記

土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介

上方落語

2008-03-26 19:31:40 | 旅と出会い
大阪に所用で行ってきました。
そして、以前から行ってみたかった天満天神「繁昌亭」にも足を伸ばしてみました。



(JR伊野駅 2008-03-22)

(Nikon D80 SIGMA 10-20mm F/4-5.6 G : f=20mm F6.3 1/160sec -0.3EV ISO100 RAW)


(Nikon D80 SIGMA 10-20mm F/4-5.6 G : f=17mm F5.3 1/50sec -0.3EV ISO100 RAW)

この日(3月22日)は”もっちゃりーず寄席”。何のことかと言えば、関西のお笑い界の人たちが集まって楽しんでいる草野球(?)のチーム名だそうです。
当初は若手の集まりだったそうですが、結成して既に27年と言うことで、皆さん立派な噺家ばかりでした。


(Nikon D80 SIGMA 10-20mm F/4-5.6 G : f=10mm F5 1/50sec -0.3EV ISO100 RAW)


(Nikon D80 SIGMA 10-20mm F/4-5.6 G : f=10mm F5 1/40sec -0.3EV ISO100 RAW)

東京に比べて寄席の数も少なかった上方落語の世界ですが、2006年この繁昌亭が誕生し、昨年秋から始まったNHKの「ちりとてちん」も大きなPRとなり、大入り満員が続いているようです。


(Nikon D80 SIGMA 10-20mm F/4-5.6 G : f=10mm F4 1/100sec -0.3EV ISO100 RAW)


(Nikon D80 SIGMA 10-20mm F/4-5.6 G : f=11mm F4.2 1/60sec +Flash -0.3EV ISO100 RAW)

この日も、216席がほぼ埋まるという盛況でしたが、出演者はかなり大変でした。と言うのも、この草野球チームに加盟している人が出演する予定で準備を進めていたようですが、メンバーが決まったのは直前になってから。このため、事前に配布されていた出演者はほとんど総変わりの様相でした。出番もその日に集まって決めるという慌ただしさだったようです。

(高架になったJR高知駅 2008-03-24)

(Nikon D80 SIGMA 10-20mm F/4-5.6 G : f=10mm F4 1/640sec ISO200 RAW)

しかし、中身は素晴らしいものでした。満員のお客様と一体となった盛り上がりで、3時間近い公演がほんとうに刻を忘れてしまうほどでした。
笑うことは気持ちのいいものです。その時間はなにもかも忘れて過ごす、至極のひとときでした。

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厄抜け

2008-01-28 18:36:28 | 旅と出会い
昨日(27日)は、徳島県日和佐の薬王寺に厄抜けに行ってきました。節分前の日曜日と言うこともあってなかなかの人出でしたが、無事に参拝を終えて帰ってきました。




行きは物部川に沿って国道195号を通り、四ツ足峠トンネルを経由しました。ところが、トンネルを抜けた途端に道の両側に雪の壁ができていて驚きました。
だいぶん以前に降ったものらしく、除雪されたものが道路脇に積み上げられたようになっているのですが、気温が低いせいか、そのまま残っているようです。路面は乾いており、通行にはなんの支障もなかったのですが、ちょっとした雪国気分を味わいました。




それにしても昨日は色々なことがありました。ここからはニュースなどからの備忘簿です。




・嶺北バンドフェスで100人が競演=懐かしい顔がありました。
・室戸で観光開き=日和佐の帰り、岬はカットしました。
・大阪府知事選挙で橋下徹氏が当選=当選確実の報道はいくら何でも早すぎ!
・大相撲で白鵬が優勝=稀に見る熱戦でした。
・大阪国際女子マラソンで福士加代子が何度も転倒=笑顔が涙でした。
・金融庁が管理するホームページで虚偽報告=事前のチェックがないとは?
・小中学校音楽祭=県内各地で行われたようです。
・年賀お年玉くじの抽選=民営化されて初のお年玉。

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富士山

2007-12-16 13:10:19 | 旅と出会い
12月初旬、所用で上京しました。そのおり、余りに好天気なため富士山が見たくなり、JR御殿場線を経由して御殿場まで行ってきました。


(JR御殿場線・岩波駅~裾野駅間)

最初は国府津から御殿場線に入る予定でしたが、沼津から北に上るほうが富士山を車窓から見るのには適していると思い、東海道線で移動している車内で変更しました。


(同・岩波駅~裾野駅間)

熱海で乗り換え、すぐに沼津方面行きに接続、沼津駅でも御殿場線に接続していたのですが、意外に混んでおり、進行方向左側の席が空いていませんでした。期末試験の時期なのでしょうか、平日の昼過ぎでしたが高校生で一杯です。


(同・南御殿場駅~富士岡駅間)

およそ40分ほどで御殿場に着き、駅前に出てみました。流石に富士山への登山口であり、駅前にはいろいろな案内が出ています。ビルの間から富士山が見えますが、全景を見通すことはできません。富士山の方向に向かって適当に歩いてみましたが、246号線と交差する辺りであきらめました。


(御殿場市・丸太橋付近)

帰りはちょうど、御殿場駅行きのバスがあり、20分ほど歩いた距離を100円で運んでくれました。
東京への帰路は国府津方面に向かう予定でしたが、車窓からの眺めが捨てきれず、再び沼津方面に、今度はしっかりと富士山が見える窓際を確保しました。なお、車窓から見た写真は全て、帰路に撮ったものです。

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知るを楽しむ

2007-07-05 10:47:50 | 旅と出会い
NHK教育テレビで放送されている「知るを楽しむ」という番組をご存じでしょうか。



(NHKテキスト「知るを楽しむ」6月7月号)

夜の10時25分から10時50分までの時間帯で月曜日から木曜日まで、各曜日毎にテーマを設けて「オトナの心を動かす”私だけが知っているホンモノの世界”を紹介」しています。(NHKのHPからの転載)



(ルリマツリ)

7月の番組では、以前にご紹介した旅行作家の相原恭子さんが、木曜日の「歴史に好奇心」というコーナーに出演します。


(グロリオーサ)

彼女は、ドイツ政府観光局を経てヨーロッパを紹介する旅行作家として活躍していますが、近年は京都の花街をテーマに、自ら撮影した写真を使って多くの執筆や講演を続けています。


(シロバナサクラタデ)

今回は4回シリーズで、「京都花街・歴史をつくった奥座敷」と題して京都・花街の歴史を紹介してくれるそうです。
その第1回目は今日、7月5日(木)の午後10時25分からNHK教育テレビで放送されますので、ご興味のある方はご覧になってみてください。

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(それぞれの写真をクリックすると、少し大きなサイズになります)

ローカル線

2007-05-16 19:51:59 | 旅と出会い
青春18きっぷによる岡山県巡りの旅ですが、津山で止まってしまっていました。もう一ヶ月以上経ってしまいましたが、その後編です。


(津山駅連絡地下道・宿泊したホテル)

昨日は高知(伊野)から岡山を経由し、津山にやってきました。この日(4月9日)は津山から姫新線を経由して新見へ、そして伯備線で岡山に向かい、瀬戸大橋線を経由して予讃線、多度津から土讃線となって高知に戻るルートです。


(944D・左は津山線、右は姫新線)

津山から新見行きの列車は早朝6時04分発の次は10時07分までありません。昨日も朝が早かったため、この日はゆっくり出発です。
それでも9時過ぎには津山駅に入りました。岡山を8時過ぎに出た列車が4両で到着しましたが、前日に急行「つやま」に運用されていた黄色い車両です。この車両は急行として使われていますが、運用状況をみると快速や普通にも使われており、車両による優等列車の区別はないようです。


(美作千代駅・久世駅)

さて、10時07分発の新見行きは859Dはキハ120-328の1両です。車内は20名程度、ロングシートの先頭でゆっくり座れました。
駅を発車するとすぐ、駅構内にある扇形機関庫が左手に見えます。かつての蒸気機関車などの車庫で、転車台から扇形に線路が広がっており、京都の梅小路機関庫に次ぐ規模のようです。ただ、窓ガラスなどの破損もみられ、保存状態はあまり良くないように思えるのが残念です。


(中国勝山駅・25Km/h制限)

姫新線の駅はほとんど(全て?)が無人駅です。そして、列車本数も少ないことから交換(行き違い)可能な駅も限られています。かつてはほとんどの駅が2線で、両側にホームがある形だったようですが、今は片方だけしかレールが敷かれていません。この美作千代(みまさかせんだい)駅も、ホームの後は両側にあるのですが線路は1本だけ、Y字形の分岐部分も片方が取れた形になってます。


(新見駅・L特急「やくも7号」)

中国勝山駅も大きな駅なのですが、やはり無人でした。ここからは多くの高校生が乗ってきて車内も少し、混雑してきました。先頭の空きスペースに女子高校生が4人ほど立たれてしまい、せっかくの前方窓からの眺めが無くなってしまいました。まあ、混んでいればそれも仕方はないのですが、彼女たちの香水には恐れ入りました。ほのかな石鹸やコロンなどであれば爽やかですが、大人のどぎつい香りを、それも相当にきつい香りを漂わせています。見た目は素朴でかわいい彼女たちですが、この香水だけは勘弁して貰いたいですね。


(新見城山公園・備中高梁「頼久寺」)

駅のホームもローカル線の雰囲気が一杯ですが、線路もやはりローカル線です。津山線ではトンネル部分の速度制限が多かったのですが、こちらも同じです。15Km/hの表示も頻繁にあり、トンネル部分以外でも速度制限が設けられています。見た目にはわからないのですが、地盤が弱いのでしょうね。


(井倉洞・852M)

1時間半ほどの乗車で、定刻の11時44分に新見駅に到着。7分の連絡で岡山(長船)行きの普通列車に接続です。ホームを渡っていくと久し振りに電車です。座席も方向転換可能な二人掛けシート、そしてトイレも設備されています。ローカル線のワンマン列車はトイレ設備がありませんので、乗車前にかならず用を足しておかないと苦労します。


(瀬戸大橋、これは何でしょう?・瀬戸内海)

定刻に発車した列車はさすがに高速です。いままでののんびり旅とは違い、なんか得した気分になってきます。新見のあたりもそのようですが、沿線には石灰石の砕石所などが見えてきます。井倉は鍾乳洞で有名な「井倉洞」への下車駅ですが、看板を撮ったつもりが踏切の警報機に邪魔されてしまいました。


(多度津駅・JR車内から見た琴電、琴平駅付近)

列車は2両でしたがワンマン運転、さらに伯備線もやはりローカルですね、ホームの短い駅が多く、先頭車両しかドアが開かない駅が多々ありました。岡山に近づくにつれて都会の雰囲気に、乗客も多くなって立つ人も増えてきました。レールもロングレールとなり、継ぎ目を感じません。


(琴平駅・讃岐財田駅)

定刻13時14分に岡山着。みどりの窓口に行って大歩危から土佐山田までの特急券、乗車券を購入します。普通列車だけだと阿波池田から先の連絡が悪く、待ち時間が多くなりますので、大歩危~土佐山田間は特急で時間稼ぎをします。


(列車後部から、坪尻駅本線・坪尻駅引き込み線)

岡山駅で昼食時間を取っていましたが、とりあえず先に進むことにして「穴子めし」を買い込みます。そして13時44分発のマリンライナー35号へ。かなりの混雑ですが、早めに乗り込んだおかげで窓際を確保、さっそくに昼食です。


(坪尻駅・一人だけ)

坂出14時23分着。予定ではその後の多度津行きに乗る予定でしたが、隣のホームに14時30分発の琴平行き先行列車が止まっています。車内もガラ空きなので乗ります。14時58分、琴平に到着しました。これで、昨日、阿波池田~琴平間は乗車しましたので、これで一応、多度津~琴平間もJRによる乗車が完了しました。

あと残るのは、坪尻駅のスイッチバックだけです。1時間ほどの16時01分、261D(2両)で琴平を出発。途中の讃岐財田駅などで特急と交換、長い猪ノ鼻トンネルを抜けて坪尻駅に到着です。ここでは1人のお客さんが降りました。後続の列車で帰るのでしょうが、何もない無人駅に一人というのは寂しいものですね。


(池田)

阿波池田では10分の乗り換えで大歩危行きの列車に接続していますが、車内放送で先頭車両がそのまま、大歩危行きになるとのこと。後ろの車両にいましたので、事前に移動です。
阿波池田を17時05分に出た列車は、以外と速度を上げて運転します。何しろ、終点の大歩危駅には17時32分に着くのですが、それを追っかけて17時37分に、私の乗る特急「南風17号」が到着するので遅れるわけにはいかないようです。


(佃駅、左は土讃線、右は徳島線)

特急列車は指定席は取りませんでした、混み具合が心配でしたがそれも杞憂に終わりました。意外と空いており、きっちりと席を確保できました。この列車は土佐山田まで止まりません。途中で検札に来るのではと待っているのにきません。このまま土佐山田に着くと、せっかく買った特急券や乗車券は?と思っていましたが、到着前のアナウンスで、土佐山田では車掌が乗車券などを回収するとのこと。


駅では走ってきた車掌に特急券、乗車券を渡しましたが、土佐山田もこの時間帯は無人駅になっていました。車掌さんも大変ですね。

急行「つやま」

2007-04-18 17:47:47 | 旅と出会い
岡山県を目指す旅、高松から津山までの行程です。


(JR岡山駅、改築工事が行われています)

琴電で高松築港駅に着きましたが、とりあえずJR高松駅まで歩きます。ここは先週やってきたところですので、再び駅ビル2階のレストランで昼食です。同じ場所で食べるのはよそうと別の店にしたのですが、やはり前の方が良かったです。
食事が早く終わったのでとりあえずホームに。予定より30分早い岡山行きマリンライナーに間に合いました。しかし、中途半端な混み具合で、2人掛けのシートは全て一人で埋まっています。どこに座ろうかと迷ったあげく、入り口近くの4人ボックスになったところに一人だけというスペースを見つけて座りました。ただ、進行方向とは逆の通路側でしたので、写真を撮るのができませんでした。


(左:14時16分発 952D、右:15時15分発「快速ことぶき」3938D)

岡山駅の津山線は16番ホームから発車します。ここでも予定していた列車よりも1便、早い列車に間に合いますので行ってみました。ところが、2両連結の列車は大混雑です。座席は全部埋まっており、通路にも相当数の乗客が立っています。これに乗り込むのは辛いので、予定通り、次の便まで遅らせることにしました。
およそ1時間後、折り返し便となる列車が到着しましたが、今度はあまり、お客さんがいません。先ほどの混雑は何だったのだろうと思いましたが、おかげで4人掛けのボックス席に一人で座ることができました。


(玉柏駅~牧山駅間、山陽自動車道と旭川)

津山線には普通列車の他に快速と急行列車が走っています。特急列車全盛のなかで珍しい急行列車ですが、「急行つやま」は1日1往復、およそ1時間10分で岡山と津山を結んでいます。因みに私の乗った列車は岡山駅を15時15分に出る「快速ことぶき」で、所要時間1時間17分で津山に着きます。また、普通列車は1時間30分前後ですので、急行も快速も、普通列車もそれほどに違いがあるわけではありません。また、快速列車と急行列車は同じ車両を使っていますので、設備に優位性はありません。利用時間帯でやむなく急行列車を利用しなければならないとしたら、急行料金が別に必要です。


(弓削駅で行き違った急行「つやま」901D)

ところで津山線は、昨年11月に起きた落石による脱線事故によって玉柏駅と牧山駅間で不通となっていましたが、この3月18日に復旧、運転を再開したばかりです。岡山駅を出発すると法界院駅で止まります。ここは岡山大学に近いと言うことでかなりのお客さんが降りて、車内はさらに閑散としてきました。そして備前原駅を過ぎると次の駅が玉柏駅です。列車は右側に旭川を見て北上しますが、事故のあったあたりは山肌が露出しており、護岸用の金網や防護柵が目に着きます。そして、たまたま行き違い列車が遅れていたようですが、事故のあったあたりは最徐行で通過しました。ただ、事故の時も保守管理の問題が指摘されていましたが、走ってみるとこの路線がいかに厳しいかがわかります。途中のトンネルでは制限速度15Km/hの標識があったります。トンネルの壁が列車とこすれるくらいに近く、全然余裕がありません。こんな状態では、根本的な対策は無理だろうなと思いました。


(津山駅)

弓削駅では列車行き違いで5分ほど止まりました。前側の車両に乗っていたのですが、運転士が車内を歩いてきてあるお客さんのところに行きました。そして、ここで降りなければいけないと、眠っていたお客さんを起こしてあげました。お祝いの席からの帰りだったかもしれませんが、スーツ姿の初老の男性でした。運転士の知り合いの方だろうと思いますが、いかにもローカル列車と言った感じで嬉しくなりました。


定刻16時32分、津山駅に到着です。車内でも津山城のさくらまつりを楽しみに来たというお客さんが話をしているのを聞きましたが、駅に降りてみると幟なども立って賑やかです。


(ホテルから見た津山城趾と津山駅)

今夜の宿は駅に近いホテルを予約していましたが、部屋からはすぐに津山駅が見えます。また、左に目を転じてみると津山城も見えてきました。
夕食は付いていませんのでさっそく、外に出ました。お城までは歩いても30分くらいだろうと検討をつけて歩き出しましたが、途中で夕食の買い出しに大きなショッピングセンターを二つ、見つけていました。とりあえず下調べに、道なりに近い○○ミに入ってみました。総菜売場にはお花見用のお寿司などが沢山に並び、時間的なこともあって3割引などのシールが貼られています。多くのお客さんもおり、宴会用に幾つも買い込んでいました。


(津山城趾・鶴山公園のさくらまつり)

私も買おうかとも思いましたが、一人でお弁当を持ってお城まで歩くのもイヤだなと、そのまま買わずに津山城に向かいました。時刻も5時を過ぎていましたが、お城はお花見の人で一杯です。南側の坂を登ると三の丸に続く石段がありますが、さくらまつりの期間中のみなのかわかりませんが、ここにゲートがあって入場料が必要です。あまり高額ではありませんでしたが、お花見をするわけでもなく、ちょうど空模様も怪しくなったので中には入らずに坂をおりました。


(吉井川から見た津山城、夜の津山駅)

あとは買い出しだけです。もう一つ行ってみようと思っていた○○屋に向かいました。ところが、建物は先ほどの○○ミより大きいのに、総菜がほとんどありません。適当に妥協しようかとも思ったのですが、せっかく食べるのだったらと再び、○○ミに向かいました。だいぶん大回りになりましたが、やはり品数は比べも二になりません。缶ビールも仕入れてホテルに戻りましたが、少しするとやはり雨になりました。せっかくの夜桜を楽しもうと出かけた人たちはどうしたのでしょうか。私は暖かい風呂に入り、夜の津山駅を眺めながらのんびりと缶ビールで乾杯でした。

残り2日間

2007-04-17 19:24:43 | 旅と出会い
4月1日から3日間、青春18きっぷを使って四国を回ってきましたが、あと2日間残っていました。しかし有効期限は4月10日まで、このまま捨ててしまうのはもったいないので再び、普通列車の旅に出ることにしました。


(左:1日=須崎駅、2日=松山駅、3日=徳島駅、8日=車内、9日=津山駅、右:必携のJR四国時刻表)

普通列車を利用して高知から移動する場合、とにかく利用できる列車が限られてしまいます。土讃線の上りの場合、午前中の阿波池田(普通列車ではここが最遠)行きは高知駅発が5時27分、7時03分、10時39分の3本しかありません。そこで今回は高知駅発7時03分で岡山県を目指すことにしました。


(JR伊野駅、上り4720D)

この列車は須崎始発なので、私の家から近い伊野駅まで家人に送ってもらい、そこから出発しました。
DC1両でやってきた列車は、日曜日(8日)の朝ということで空いているだろうと思っていましたが結構、混んでいます。大きな荷物を持っている人も多くいましたが、ほとんどが高知駅で先行する特急列車に乗り換えました。


(繁藤駅、大杉)

土佐山田まではそれなりの利用客があったのですが、そこを過ぎると車内は空席が目立ち、乗っている人たちもいかにも鉄道ファンという人たちばかりです。阿波池田までは先週の旅で利用しましたので、今回はそのおさらいみたいなものです。ただ、スイッチバックの新改駅は停車せずに通過です。


大歩危駅では3本の列車と交換しました。ここでは実に24分間も停車して、上下の特急列車「南風1号」「南風6号」、それに下り普通列車も待ちます。駅舎はあるものの、無人駅でのんびりしたものです。運転士もおりて遊歩道を歩いたりして時間つぶしをしています。


(阿波池田行き車内、小歩危付近)

青春18きっぷは、利用する最初の駅などで日付印を押して貰わなければなりません。しかし、伊野駅では無人でしたし、高知駅でも乗り換えがありませんでしたので、券はそのままです。そこでこの停車時間を利用して運転士に確認印の記載をお願いしましたが、同じ列車に乗っていた他の人たも何人か、同様のお願いをしていました。


(「しまんと3号」、乗っている列車の運転士さん)

列車は阿波川口でも10分、停車しました。ここでも下り特急「しまんと3号」を待ちます。駅舎の写真を撮っていると、駅員さんが声を掛けてくれました。JRの職員ではなくて委託されて乗車券などを販売されているそうですが、この方も写真が趣味とのことで、デジタルやフィルムの違いなどについて話をしました。大歩危、小歩危の景勝を楽しむためのトロッコ列車が運行されていますが、手書きのPRはなかなか趣きがありました。


(阿波池田駅、同駅に入る「南風3号」+「しまんと5号」)

さて、6時32分に伊野を出た列車は定刻の9時39分に、3時間をかけて阿波池田に到着しました。意外と多くの人が徳島線の列車に乗り換えましたが、私の乗る次の上り(琴平行き)は1時間ほど先になります。


(佃駅の分岐、左が徳島線、右が土讃線)

朝が早かったので朝食は、コンビニで買ったサンドイッチを伊野駅で大急ぎで食べただけでしたので、駅前の「祖谷そば」の看板に引かれて食堂に入ってみました。お客さんはみな、モーニングセットを食べている中で一人だけ、祖谷そばを注文しましたが、出汁はおいしかったです。しかしソバ自体は腰が無く、食べ応えが無い感じで残念でした。それでもお腹は少し落ち着いた感じとなり、あとはホームに入って列車を待つだけです。


(吉野川を渡る)

琴平行きもロングシートのDC1両。ほとんど空席です。箸蔵駅周辺は桜がきれいでしたが、線路の周辺には大勢のカメラマンがいるのには驚きました。たしかに画になる場所ですが、少ない列車を待って写真に収めるのも根気がいりますね。


(坪尻駅)

土讃線にはスイッチバック駅が2ヵ所ありますが、坪尻駅もそのひとつです。ただし、この列車も坪尻駅には停車せず、通過します。
長い猪ノ鼻トンネルを抜けると讃岐平野に入ります。あとはのんびりと琴平に向けて下っていくのですが、途中の黒川駅で数名、乗り込んできました。ここはかの有名な「山内うどん店」の最寄り駅で、話の内容からうどんツアーに回っている人のようでした。


(黒川駅付近、お花見の準備中)

琴平は金比羅さんで有名ですが、最近は「四国こんぴら歌舞伎大芝居」でも人気が出ています。ちょうど12日から公演が始まるとのことで、幟がたくさん出ていました。


(JR琴平駅、高燈籠)

普通列車の旅では、すぐに連絡している多度津行きに乗るべきなのですが、今回は趣向を変えて「ことでん」(高松琴平電気鉄道)で高松まで行くことにしました。琴電琴平駅はJR駅から歩いて5分ほどのところにあります。駅のすぐ横には高燈籠もあり、満開の桜が似合っていました。


(琴電琴平駅)

さて琴電ですが、景色としては単調でした。讃岐平野を抜けていきますので、特に変わったものはありません。


駅もほとんどが無人ですが、”IruCa”というカードシステムが置かれています。簡易型の改札機はホームに四角いボックスが立っており、入場と出場のときにカードをそれにかざして通るシステムのようです。ただ、普通の切符利用者もいるわけで、結局は乗務員がホームにおりてチェックをしていましたが、完全に自動化するのは困難なようです。

新改駅のスイッチバック

2007-04-12 19:37:50 | 旅と出会い
四国一周も3日目、今日は徳島を出発して阿波池田、高知、そして出発地である須崎に向かいます。


(JR徳島駅)

昨日までの二日間は、乗り換え時間を利用して昼食を摂ることができたのですが、今日は徳島を9時45分に出発すると、阿波池田では5分の乗り換え時間で高知行きに接続、そのまま13時54分に高知駅に着きます。普通列車ですので車内販売はありませんし、途中の停車駅でもお弁当の販売はありません。このため今日は、徳島出発前に駅弁「地鶏弁当」(950円)を買い込みました。徳島特産の阿波尾鶏をふんだんに使った弁当で、人気のようです。ただ、途中では食べるのに夢中になってしまって写真を撮らなかったのが残念です。


(1番線は行き止まりです)

さて、9時45分発の阿波池田行きは1番線から発車します。9時過ぎに改札を通ったのですが、すでに列車は入っていました。とりあえず席を確保しようと乗り込みましたが、先に乗っていた数人がいずれも、進行方向とは逆方向を向いて座っています。途中で進行方向が変わるはずがないと思っていましたので混乱しましたが、まだガラ空きなので適当に場所を確保しました。


(鮎喰駅・高いアンテナは関西の電波を捉える)

しばらくすると少し乗客も増えてきましたが、そしたら先ほどの逆方向に座っていた人たちが全部、降りていきました。どうやら後から入ってくる別の列車に乗る予定で、先に入っていたこの列車を時間待ちに使っていただけのようです。私にとっては人騒がせな人たちでしたが、頭の体操にはちょうどでした。


(入場券は受験のお守りとして有名な”学”駅)

乗り継ぎの影響か、定刻を3分遅れて徳島駅を発車しましたが、この遅れはなかなか解消しませんでした。先に書いたように、阿波池田での乗り換え時間は5分です。高知行きは接続列車ですので、こちらが遅れたら待ってくれるとは思うものの、なにか余裕がないと心配です。


昨日の黄砂も去ったようで、今日は青空が広がっています。中学生(?)の女子集団が賑やかに乗り込んでいましたが、途中の西麻植駅で大挙して降りました。この駅の近くには吉野川遊園地があり、そこに遊びに行くようです。桜も満開のようで、絶好の行楽日和です。しかし、徳島線もほとんどが無人駅で、切符の回収は乗務員が行います。このため大勢が降りると時間がかかり、またまた心配の種が増えます。


吉野川が右手に近づくと川田駅付近となります。このあたりも平成の合併で市町村名が変わり、吉野川市になりましたが、山川町~という地名がほとんどです。
普通列車は行き違い等で長時間停車しますが、そんな駅で遅れを取り戻します。貞光駅ではほぼ定刻となり、阿波池田にもなんとか、定刻より少し遅れての到着となりました。


(阿波池田駅)

高知行きは反対側のホームに止まっています。ロングシートの2両連結ですが、乗ってみると混んでいます。しかし、先頭車両にいってみると空いています。なにか理由があるのでしょうが、土地の利用客でないと後ろの車両が混雑するわけはわかりませんでした。


(大歩危・小歩危付近)

しかし、池田を出てから数駅ほども進むとほとんどの乗客が降り、残ったのはいかにも青春18きっぷを使った普通列車利用旅人ばかりです。それぞれが思い思いの目的を持っているようで、私のように写真をメインにしている人は少なかったようです。


(大杉駅で下り特急「南風7号」に追い越される)

車内も空いてきたため、昼食を摂ります。ロングシートに横向けに座って食事をするのは辛いですが、土佐岩原で6分ほどの停車があったため、そこで弁当を広げました。


(土佐北川駅・トンネルを抜けると橋の上に駅があります)

今回の普通列車の旅で期待していたのが土讃線に二ヵ所あるスイッチバックの駅です。その一つが新改駅ですが、特急列車は当然ですが止まりません、普通列車も止まらない場合があるのですが、行き違いのために停車することが主な目的のようです。


(左:高知方面に向いて左が待避線、右が新改駅、右:上り「南風17号」)

スイッチバックではよく、運転士が反対側に移動してバックするなどと言う記載を見ることがありますが、ここではそんなことはありませんでした。引き込み線に止まると運転士は、ギヤを後進に入れてから信号を確認しながらバックします。停止位置も信号で指示されていますので後ろを見ながら下がることもありません。もっとも、車掌が乗務していましたので、後方確認は行っているはずです。


(新改駅を出発)

行き違いとなる特急列車が本線を駆け上っていくと出発です。あとは長い下り坂を下りて高知平野に、そして快適に飛ばして定刻に高知駅に着きます。高知駅は今、高架工事と新駅をつくる工事が進められています。現在の駅舎の北側に新しい駅ができるのですが、独特の屋根が見えていました。


(左:須崎行き753D、右:新しい高知駅)

高知からは30分の乗り換えで須崎行きに連絡しています。14時24分の定刻に出発、伊野で仁淀川を渡り、佐川で大きくカーブして斗賀野トンネルへ、そして15時29分、定刻に須崎駅に到着しました。


(仁淀川鉄橋)

1日に須崎を出発して右回りに四国を一周しましたが、意外と楽に回ることができました。家人などは腰が痛くなるから全体にいやだと言っていましたが、普通列車とはいえ、乗り心地はそれなりに改善されていると思います。


(JR須崎駅)
青春18っきっぷは有効期間が5日間です。今回は3日分を使いましたので、まだ2日分残っています。さて、どうしたものでしょう・・・・

讃岐うどんとママカリ

2007-04-11 20:18:06 | 旅と出会い
四国一周の2日目は松山から始まります。


この日は松山から高松を経て徳島まで行きます。しかし、高徳線の引田~板野間が問題で、普通列車の引田発13:53の次は17:41までありません。
13:53に接続するためには松山を早い時間に出なくてはならず、またそれに乗ると徳島に早い時間に着いてしまいます。ということで、引田~板野間は特急列車を使い、徳島に17時頃に到着する行程にしました。
松山駅の朝は多くの列車が発着します。8時前に駅に入ったのですが、「ムーンライト松山」の入れ替えをしていました。ヘッドマークは既に取り外されていましたが、大勢のカメラマンが追い掛けていました。


(「しおかぜ10号」+「いしづち10号」)

土讃線と予讃線には、やなせたかしさん(高知県出身)の漫画でおなじみのアンパンマン列車が走っています。当初は土讃線のみでしたが、今は予讃線のDCにも使われています。ただ、塗装色は断然、予讃線の車両が垢抜けています。これらの列車のようにパステルカラーの落ち着いた配色ですが、土讃線は濃いブルーのものと、ショッキングピンクに近いような二つの編成があり、どれも賑やかすぎでちょっと引いてしまう感じです。
さて、私が乗る8時19分発観音寺行きは3番線から発車することになっていますが、3番線には松山止まりの特急「いしづち」が止まっています。どうするのかと思ったら、同じホームの高松寄りに入ってきました。すなわち、同じホームに二つの列車が並ぶことになりました。


さてその車両ですが、ワンマン運転の1両です。車内はロングシート、これで観音寺まで3時間ほど乗らなければなりません。出入り口の横、手すりのあるところを確保しましたが、横向きに座って前を見るのはやはり辛いです。学校は未だ休み中ですので通学列車ではないのですが、高校生が結構、乗ってきてほぼ満席、途中では立っている人もいました。


(JR予讃線・伊予氷見駅の桜)

しかしそれも、伊予北条を過ぎるとほとんどの人が降り、車内は空いてきました。心地よい暖かさと列車の揺れが眠りを誘うのか、浅海駅では乗り越しをした青年が慌てて降りていきました。ワンマンですので運転士に訳を話し、折り返しの下り列車に乗るようにと言われていましたが、約束の時間には着くことができたのでしょうか。


(左・予讃線本山駅、右・海岸寺駅付近)

ワンマン列車でつらいのはトイレの設備がないことです。伊予西条で10分ほどの停車がありましたが、急ぐ人はそのときに駅のトイレを利用していました。
観音寺では16分の接続で多度津行きに連絡(11:37発)しており、30分(12:07)で多度津に着きます。多度津からは快速サンポートを利用するのですが、琴平始発の列車は大混雑でした。補助席みたいなところをなんとか確保しましたが、立っているお客さんも大勢いました。しかし、丸亀、坂出と降りる人が多く、坂出を過ぎると空席が目立つようになりましたが、今回の旅ではこの列車が一番混雑していたようです。


高松駅はかつての本州連絡船が廃止されてから大きく変化し、駅舎自体が手前に移動して新しい駅になっています。高松には何度か来ているのですが、車で移動することがほとんどで、新駅になっては初めてです。


(JR高松駅・岡山行き「マリンライナー36号」)

最初に書いたように、高徳線では一部、特急列車を利用します。青春18きっぷでは、特急列車に乗る場合は特急券だけでなく、乗車券も別に購入しなければなりません。当初は自由席に乗る予定でしたが、先ほどのサンポートの混み具合から、もしかすると混雑しているのではと思い、みどりの窓口に行きました。予定では三本松~板野間を特急で移動する予定でしたが、板野で1時間近く時間が余るため、結局徳島までの指定席特急券を買ってしまいました。運賃込みで2,180円は高い出費ですが、徳島に早く着いてゆっくりしようと自分で納得させました。


さて昼食はやはり讃岐うどんです。あまり移動するのもいやなので駅ビルの2階にあがりましたが、うどんとママカリを乗せたちらし寿司のセット「瀬戸づくし」が美味しそうなのでそれにしましたが、満足でした。
お腹が張れば後は移動するのみ、予定より一つ早い13時51分発の引田行きに乗りました。こちらはDC2両。ボックス席に一人です。先頭車両でしたので後ろの車両がどの程度混んでいるのかわかりませんでしたが、栗林公園北口ではかなりのお客さんがおりました。皆さんお弁当などを持っていましたので、お花見に行くのでしょう。この駅も無人駅なので、車掌がホームで切符を回収します。これだけ人数が多いと時間がかかりました。


(JR高徳線・三本松駅)

およそ1時間、14時50分に三本松に着きます。この列車は二つ先の引田まで行くのですが、私の乗る特急「うずしお15号」は引田では止まりません。このため三本松で乗り換えします。
駅前に出てみましたが特にこれといったものも無く、駅に戻りました。少し早いですがホームに出ようと思ったら改札にカーテンが引かれており「15:00~15:15の間は休憩します」との札がかかっています。一応駅員はいるのですが、JR社員ではなくて民間委託のようです。このためそのままホームにでましたが、15時20分着に普通列車、15時26分発の特急に合わせて、15分にはきちんとカーテンを開けて業務に復帰しました。


(徳島行き「うずしお15号」)

さて特急「うずしお15号」です。3両つなぎで先頭車が指定席車両でした。ほとんどガラ空きです。このぶんでは自由席でもよかったと思いましたが買ってしまったものは仕方がありません。さらに、検札にもきません。結局、徳島駅まで特急券などを見せないまま着いてしまいました。徳島駅では普通列車も多数、発着しており、そのまま青春18きっぷで改札を出れば・・・・なんて考えもしたのですが、そこはきちんとルールを守るのが鉄道を愛する者のマナーです。改札では特急券と乗車券を見せ、記念に頂くために無効印を押してもらいました。


(高徳線・三本松駅、上り普通列車348D)

それにしても同じレールの上を走る列車でも、普通列車と特急列車は違いますね。乗り心地の違いは歴然としていますし、特急列車は振り子列車でもあり、カーブでは車体を大きく傾けて高速で通過していきます。外の景色と傾きを比べてみてもその傾きは相当あります。視覚的に酔うという人もいますが、確かにそうかも知れませんね。


(JR高徳線・屋島駅付近)

ところでこの日(4月2日)は酷い黄砂でした。空は曇ったような感じなのはわかるのですが、遠方の視界もほとんど聞かず、なんとも陰鬱な一日でした。

宇和島の鯛飯

2007-04-07 19:40:58 | 旅と出会い
窪川駅で写真を撮っていると、笑顔一杯の一人の若者が近づいてきました。最初は誰か知っている人かなと思ったのですが、記憶にありません。


(伊予上灘駅付近)

盛んに身振りで私のカメラを指さし、そして自分の方も指さして何かを言おうとしています。耳が不自由なようですが、写真を撮って欲しいのかと思ってついていきました。
そしたら、ベンチに置いたバッグを開けて彼のカメラを取り出しました。私はデジタルカメラですが、彼は同じニコンのフィルムカメラ(F4)です。それも二台も持っています。


(窪川駅・江川崎駅)

私の話すことはわかるようで、何を撮るのか、プリントはどうしているのか、大きく引き延ばすのかなど、筆談を交えてしばらく写真談義となりました。
じつは彼とは、窪川駅に着いてから時間があったのでぶらりと町をみてやろうと歩いている途中で行き会っていました。その時は、納経帳を持っているのでお遍路さんかなと思ったのですが、納経帳の入れ物と思ったのは三脚でした。ちょうど桜も見頃になっており、彼は桜を撮りに来ているとのことで別れましたが、きっとすばらしい写真が撮れたのではないでしょうか。


(江川崎駅)

さて、窪川からは予土線を通って宇和島に向かいます。土佐くろしお鉄道の路線とは窪川を出てすぐに分岐するのですが、残念ながら写真に納めることはできませんでした。予土線はいかにもローカル線です。最後の清流と言われる四万十川に沿って走っているのですが、路線状態が悪く、最高速度も55Km/h程度です。カーブが続くと30Km/hまで落とします。桜も見頃なのですが、花曇りと黄砂の影響でいまひとつ冴えないのが残念です。


(宇和島駅)

列車は江川崎駅で交換します。しばらく停車するのでほとんどの人が下車して写真を撮ったり、タバコを吸ったりしています。ここからは更に線路状態は厳しくなり、とにかくゆっくり走ります。松丸、近永あたりから学生の姿が増えました。運転席の横の前面窓にも数人が立ち、残念ながら前方視界を遮ってしまいました。ロングシートで身体を横向けて景色を見るのは辛いですね。
伊予宮野下駅でトロッコ列車と交換、その後は北宇和島に向けて一気に下っていきます。下り勾配とカーブの連続で、列車はブレーキをかけたままゆっくりと下ります。ここも30Km/h以下ではないでしょうか。北宇和島~宇和島間は予讃線となり、線路の状態もよくなって列車は快調に走ります。


(宇和島駅)

宇和島でも少し、待ち時間がありました。ロッカーに荷物をあずけて歩き出そうとした途端、雨になってしまいました。しかたなく散策はあきらめて近くの食堂に入りました。昼時というのにお客さんはいません。それでも名物の鯛飯はできるとのことでいただきました。
こりこりとした鯛の刺身に美味しいつゆがからまり、なかなかの美味です。鯛飯という名前だけ聞くと炊き込みご飯のような気がしますが、生の切り身を暖かいご飯のうえに乗せて、それに卵や海苔などをいれたつゆをかけるのですが、病みつきになりそうです。


(鯛飯・ちょうどこの日は闘牛が開かれていました)

さて、今度は宇和海に沿って予讃線を北上します。こちらもロングシートの1両運転です。およそ三時間の行程ですが、通して乗っているのは十数名でした。いずれも普通列車を楽しむ(青春18きっぷ)旅人のようでしたが、途中で乗客が少なくなると半分以上を私たち(旅人)が占めるほどでした。


(八幡浜駅「しおかぜ9号」)

さてさて失敗談を・・・・
予讃線も単線のため、行き違い(交換)が多く発生します。特急列車も多くて、普通列車はその回避のために長時間止まることがあります。八幡浜駅でも下り特急と交換するため20分停車しました。そして特急が先に発車してから普通列車が出ます。八幡浜ではアンパンマン列車(しおかぜ9号)と交換したため、その出発を追ってホームに降りて写真を撮っていました。遠くに行ってしまったので列車に戻ろうと振り向くと、動いています。思わず、待って!と叫んで走りましたが、運良くホームにいた駅員さんが気がついてくれました。列車は急停止、ドアが開いたときは嬉しかったです。


(下灘駅・線路上から見るとどうと言うことない駅です)

駅員さんと運転士にお詫びを言って乗り込みましたが、荷物は座席に置いたまま、カメラだけを持ってでていたので冷や汗をかきました。動いたと言っても1mくらいでしたので止めてくれたと思うのですが、勝手な判断(時間に余裕があると思っていた)でご迷惑を掛けたと反省しました。(この日は