浅草の木材バカ四代

東京下町・浅草の材木屋。四代目社長日記

阪神淡路大震災、ぼくはあの時

2016-10-10 00:00:00 | 日常の話

大学卒業間近だというのに、就職先が決まっていませんでした。

どうにもやりたいことが見つからず、進路を決めかねていて、就職活動に身が入っていなかったのです。

年が明けた1月17日。

阪神淡路大震災がおきました。

煙があちこちからモクモクと上がり、火が上がり、町が崩壊している映像を見ました。

私はボランティアに行くことにしました。

数週間、長田区の二葉小学校でどっぷりと活動していく中で、私の気持ちに変化がありました。

今、自分に出来ることをとにかくやってみよう。

その結果、人に喜んでもらえたらなんとなく自分の存在意義があるのかな。

だからどこでもいいから働こうって思うようになったのです。

 

あれからもうすぐ22年が経とうとしています。

その後の長田区を見に行きたいとずっと思っていて、ついに先日、その機会がありました。

二葉小学校は廃校になりましたが、ふたば学舎として地域人材支援センターになっていました。

私が訪れた日は、被災者であふれかえっていた講堂でコスプレショーのリハーサルのようなことをやっていました。

当時の雰囲気を残しつつ、現在息づいている様にホッとしましたが、町はかなり変わっていました。

駅前にはなぜか巨大な鉄人28号が立っていて、駅前からずっと屋根つきの立派な二階建て商店街が続き、なぜか三国志押しのモニュメントが所々に。

当日も三国志祭りをやっていましたが、ほとんど見に来ている人はいなく…。

きっとたくさんの税金が使われているのでしょうが、使い方が違うなと、部外者としては失礼ながら思ってしまいました。

 

私の人生を大きく変えた阪神淡路大震災。

そして働き方や人生のあり方や、税金の使い方や街づくりまで考えた、22年ぶりの旅でした。


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