浅草の木材バカ四代

東京下町・浅草の材木屋。四代目社長日記

神去なあなあ日常

2010-09-13 00:00:00 | 木の話題
この本は、林業にゆる~く青春をかけた青年の物語です。
物語としても面白いし、林業の日常や日本の森や過疎化した村の実態を学べる本でもあります。
最近、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカー『マネジメント』を読んだら」や「夢をかなえるゾウ」などの小説タッチの実学書が流行っていますね。
「神去なあなあ日常」の著者はそんなつもりで書かれたわけではないはずですが、読んだ方は結果として学べちゃいます。
読みやすくて学べるっていいです。
高校を卒業したばかりの都会の青年が、三重県の山奥の林業に従事します。
その青年の日記という形で書かれています。

「斜陽産業と呼ばれてひさしい林業で、神去村がなんとか成功している理由。それは、計画的で効率のいい植林戦略にある。新旧の人材をうまく配置しているためでもある。だけどなにより大きいのは、神去山があるってことだ。
神去山は、村人の信仰の対象だ。心のよりどころだし、山で生きる誇りの象徴だ。そして文字どおり、「金のなる木」を産出する大切な宝の山でもあったんだ。」

「・・・粘り強さが身についたんだ。長い長い年月をかけて木を育てる林業は、どんな風雪が襲ってきても悠然とかまえていられる性格じゃないと、とても勤まらないのである。」

「山は毎日、ちがう顔を見せる。木は一瞬ごとに、成長したり衰えたりする。些細な変化かもしれないが、その些細な部分を見逃したら、絶対にいい木は育てられないし、山を万全の状態に保つこともできない。」

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