やけに羽振りが良さそうなのに、何の商売をしているのかわからない人っていますね。
その人に聞いてみても、いったいどうやって収入を得ているのか理解できなかったり…。
世の中、どんどん変化していってついていけない私です。
その点、うちの商売は単純です。
木材を売っているだけです。
欲しい人に物を売って、その代金を頂戴しています。
シンプルシンプル。
代金にはいろんな種類がありますね。
現金手渡し、銀行振込、小切手、手形など。
今日はその中で、ちょっと手形のお話。
手形は、いま渡すけど現金化されるのは数か月後だよという約束の紙切れのことです。
(紙幣も政府が発行している紙切れですが…)
狭い島国で、信用で成り立ってできた日本独自の文化ともいえる手形。
とても便利ですが、危険も付きまといます。
手形に書く金額は自由に決められます。
100億円の支払だって簡単に出来ちゃいますが、記入された約束の期日に預金残高がないと、不渡りになって倒産や自己破産になりかねません。
うちの会社も支払いに自振手形を発行していました。
創業114年になりますが、いつの時点から手形を発行していたかはちょっと分かりません。
いずれにしろ長い間お世話になってきました。
その長い歴史に、今月さよならをすることになりました。
写真は私の代になってから123冊目の手形帳です。
これにて最後。
今後は現金、もしくは廻し手形にします。
そのほうがうちの会社の倒産リスクを軽減できるからです。
今まで以上に安心してうちの会社と取引していただけます。
最近の複雑化した世の中についていけてない私ですが、一方でよりシンプルで分かりやすいほうが強く生き残っていけるような気がします。
そんな会社にしていきたいと思っています。