コンセプトは「歳月を経て変わることを愛でる」を木を用いて具現化したものだそうです。。
木は手を掛けいたわることで色や風合いが変わり、愛情を注ぎ幾世代も受け継ぐことで、その家族だけのクルマへと変化します。
クルマをはじめ、いろんな商品が「買った時が一番きれいだ」って思われがちです。
だんだんキズがついて、汚れてくる。
木も最近はそのように思われているかもしれませんが、木の経年変化って、すごくいいです。
手垢や手の油がついて照ってきたり、紫外線を浴びて灰色に変化してきたり…。
使い方によっても変化が違うし、そもそも木って一つとして同じものがない。
この変化を「いい」と思えるなんて、なんて心が豊かなことでしょう。
トヨタがつくったこのSETSUNAは、クルマを新しさだけを追い求める工業製品として捉えるのではなく、「愛」が付く工業製品として愛情を持って労り手をかけて受け継いでいくことで、家族だけの新たな価値のある財(=時間財)になっていくとの考えを具現化したものだそうです。
これが今年のウッドデザイン賞をとりました。
木の可能性をまだまだ感じる昨今です。