浅草の木材バカ四代

東京下町・浅草の材木屋。四代目社長日記

木を植えよ

2007-04-10 13:41:59 | 木の話題
強烈なメッセージの本に出会いました。
海外も含めて1500ヵ所以上で植林活動を行い、約3000万本の木を植えてきた植物生態学者、宮脇昭氏の本です。
「木を植えよ!」このタイトルもインパクトあるでしょ。
「木を植える」や「木を植えよう」ではなく、もう命令形ですから。
宮脇昭氏は下記のようにおっしゃっています。

『「木を植えたい」とお願いするのではなく、「そこに住む人たちが心身ともに健康に生きていくため、また災害を未然に防止するために、木を植える必要があるのだ」と言うべきだ。
科学的知見に基づき、自信と責任をもって、正面から説得すべきなのです。
重ねて言いますが、この地球上で、生産者は動物ではなく、植物です。
私たちを含めた動物は、植物に寄生する存在に過ぎません。
その事実を、私たちは正しく知るべきですし、また、生物学者はそれを伝える義務があるのです。』

ん~、そうですよね。
私たち日本人は、世界の文明国の中で唯一、森を皆殺しにしてこなかったといいます。
都心の神社仏閣に残る「鎮守の森」もそうです。
私は毎朝、近所の鳥越神社の「鎮守の森」で深呼吸をしてきます。
そんな場所を大事に守っていきたいと思うし、またもっと増やしていきたい。
行政にも言いたいです。
土地の有効活用だといって箱物をどんどん建てるよりも、「鎮守の森」を増やしてほしい。

現在、我が家とお隣さんとの境界にあるブロック塀を撤去して、「木を植えませんか?」と、お隣さんと話し合っています。

≪私のお店:木質材料専門店 eco-moku エコモク≫
コメント
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