「置かれた場所で咲きなさい」
清心学園名誉学長(理事長)の言葉である。
同名の著書は2012年に発売され、100万部を超えるベストセラーとなった。
その著書の中で、「時間の使い方は、そのまま命の使い方、置かれたところこそが
今のあなたの居場所なのです」と、置かれた境遇にこだわらず、その場所で自分らしく
生きて行きなさいと諭されておられた。
そう言った意味では、私は物言わぬ植物たちに深く同情し、また感心することが多い。
植物は自分では動けない。そして、命の綱である水や肥料も自分では作り出せない。
まさに、置かれた場所で生きて行くしかないのである。
この花は、サザンカの茂みの中で咲いた。
光を求めて伸びたのだろう、茎がずいぶん長く伸びて、まるでここを「自分の居場所」と
心に定めたように咲いている。
その姿がいじらしくて仕方ない。
自分は果たして、この花のように生きて行けるだろうか、、、
考えさせられる花の姿であった。