私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

七十にして矩を踰えず (のりをこえず)

2014年06月17日 | 思うこと

                    この有田焼の飾り皿は、直径6cmに満たない可愛い豆皿である。
                    皿に合わせて小さな皿立て付きで、小さくても一人前!とても可愛い。
                    そして、ちょうど今の時期にふさわしくアジサイの絵柄だ。

                    4月に70歳になられた社中のN氏から頂いたものである。
                    喜寿のお祝い茶事のお礼にと、有田の陶器市に行かれた時に探して
                    下さったとのこと。人出の多い中で大変だったことだろう。
                    有難く、毎日眺めて楽しませて頂いている。

                 七十歳の貫録
                    そのN氏、飄々として穏やかで、時には先生のご指摘にさらりと楽しい言を
                    乗せられ、先生も私たちまでもその和みの中に包み込まれてしまうのである。

                    その温かなお人柄にもよるのだろうが、ふっと言われることが例え難しい事で
                    あっても、重々しくなく、嫌味にもならず周囲の者に受け入れられるのである。

                    ああ、そう言えば孔子の言葉で「、、七十にして矩を踰えず」ってあったなあ、、
                    それを思い出して、「こういうことを言うのか」と納得した。
                    しかし、七十になれば誰でもそうなれるとは限らないだろう。
                    私などその道は遥か遠くのようだ。
                    それでも、素敵なお手本をそばで見られるということは幸せなことだ。
                    その巡りあわせに感謝しつつ、また頑張ろうと思うのであった。

                      *七十にして矩を踰えず(のりをこえず)
                        孔子は、70歳になって思うままに振舞っても、道(法則、規則)を
                        はずれないようになった、と言うことからの言葉。
                        
              
                    
               
                    
                    
                    
コメント (2)
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