4月30日から6月9日まで赤穂市御崎の桃井ミュージアムにおいて、幻の陶磁器と
呼ばれる古出石焼のコレクター展が開かれた。
館長の桃井さんの呼びかけで、神戸、豊岡、明石など約20人のコレクターが、50点
にも及ぶ作品を貸し出して下さり実現した貴重な展示会であった。
大土瓶
写真は、桃井さんの了解を得て撮影した古出石焼の大土瓶である。
おおらかな器体と絵付け、蓋のつまみの獅子はぴりりとアクセントになっている。
展示室の入口で、花入れとして使われ私達を出迎えてくれた。
花は、西洋山法師(黄色)、源平下野(一つの花房に赤色と白色が混じる)、紫露草
柴蘭(黄色)の、どれも珍しい種類が入れられ入館者の目を引いていた。
持ち手は蔓で頑丈に作られており、多くの職人さん達にお茶をいれるため、実際に
使われていたであろう、とのことだった。
古出石焼
「但馬の小京都」と呼ばれる兵庫県豊岡市出石町一帯で、江戸中期から明治初期にかけて
焼かれた陶磁器をいい、伊万里の影響を強く受けた染付や青磁、色絵の物も焼かれていた。
現在の出石焼
古出石焼は盛衰を繰り返しながら、明治初期に完全に途絶えた。
現在では、磁肌に浮き彫りや透かし彫りによる精緻な文様を施す白磁が中心である。
作品は多岐に渡り、大土瓶のようにおおらかな物があるかと思えば、青磁の多宝塔があったり
染付詩人物文水次があったりと、古出石焼と呼ばれる時代の陶工たちの旺盛な創作意欲が
感じられたのであった。
呼ばれる古出石焼のコレクター展が開かれた。
館長の桃井さんの呼びかけで、神戸、豊岡、明石など約20人のコレクターが、50点
にも及ぶ作品を貸し出して下さり実現した貴重な展示会であった。
大土瓶
写真は、桃井さんの了解を得て撮影した古出石焼の大土瓶である。
おおらかな器体と絵付け、蓋のつまみの獅子はぴりりとアクセントになっている。
展示室の入口で、花入れとして使われ私達を出迎えてくれた。
花は、西洋山法師(黄色)、源平下野(一つの花房に赤色と白色が混じる)、紫露草
柴蘭(黄色)の、どれも珍しい種類が入れられ入館者の目を引いていた。
持ち手は蔓で頑丈に作られており、多くの職人さん達にお茶をいれるため、実際に
使われていたであろう、とのことだった。
古出石焼
「但馬の小京都」と呼ばれる兵庫県豊岡市出石町一帯で、江戸中期から明治初期にかけて
焼かれた陶磁器をいい、伊万里の影響を強く受けた染付や青磁、色絵の物も焼かれていた。
現在の出石焼
古出石焼は盛衰を繰り返しながら、明治初期に完全に途絶えた。
現在では、磁肌に浮き彫りや透かし彫りによる精緻な文様を施す白磁が中心である。
作品は多岐に渡り、大土瓶のようにおおらかな物があるかと思えば、青磁の多宝塔があったり
染付詩人物文水次があったりと、古出石焼と呼ばれる時代の陶工たちの旺盛な創作意欲が
感じられたのであった。