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この車が欲しい

2015-07-15 23:27:00 | ノンジャンル
新国立競技場が莫大な建設費用で揉めているが、あのデザインの評判も芳しくない。とばっちりで、審査委員長をつとめた安藤忠雄氏の評価も下落しているらしい。

建築デザインについてはもちろん、安藤氏についても当方は不案内だが、下掲の記事でデザインとは何かということが少しはわかった気がした。有名デザイナーを雇ってちゃちゃっと絵を描いてもらえば、優れたデザインの製品ができるわけじゃないんだな。

莫大な宣伝と開発費用をかけているはずのトヨタのカーデザインとCMが目を覆うばかり、という周知の事実がいっこうに改善されないのにも納得できた。ついでに、なぜ、この車に魅かれるのかも。眺めているとたしかに、わくわくニコニコするもんな。

デザインって、つまるところ思想(一貫した考え)らしい。新国立競技場を建て替えて、どういう日本をアピールするかっていう前に、いったい私たちは何をしたいか、何を次世代へ伝えたいのか、マツダのような青臭い考えこそ問われているんだと思う。

そんなことより、もっと現実的に、オリンピックで少しでも景気がよくなれば、というんじゃ、どんどん建設費用がふくらむのも無理はない。負担を強いられる国民と都民以外の関連するビジネスマンたちは、予算が巨額になるほど潤うんだから、ブレーキを踏む者はいないはず。

官僚や政治家こそ、目先の利益よりせめて御利益くらいのロングスパンで考えてもらいたいのだが、無いものねだりなんだろう。

いま欲しい車はアテンザです。300万円です。


「常識が通じない」マツダの世界戦略
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%e3%80%8c%e5%b8%b8%e8%ad%98%e3%81%8c%e9%80%9a%e3%81%98%e3%81%aa%e3%81%84%e3%80%8d%e3%83%9e%e3%83%84%e3%83%80%e3%81%ae%e4%b8%96%e7%95%8c%e6%88%a6%e7%95%a5/ar-AAcTQ4j?ocid=iehp#page=2

新国立競技場 ザハ・ハディド案の取り扱いについて  磯崎 新
http://architecturephoto.net/38874/

当初のダイナミズムが失せ、まるで列島の水没を待つ亀のような鈍重な姿に、いたく失望いたしました。このままで実現したりすれば、将来の東京は巨大な「粗大ゴミ」を抱え込むこと間違いなく、暗澹たる気分になっております。

じつに、不吉な予言です。「や~めた」と安倍首相が決断して、低費用の案に切り替えれば、内閣支持率は持ち直すと思うのだが。

(敬称略)
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